――主に長野県知事時代に追っかけていたのですね。
はい、これは長野県庁への最後の登庁日のインタビューです。いつでも「会いに行ける知事」が「会いに行けない政治家」になってしまうというあの日は涙で顔がデビルマンみたいになりました。下まぶたにぬってあった黒のアイラインが溶けてしまって(笑)。田中さんからは「明日も荷物取りには来るからさ」と励まされたんですが……。
――2010年の南アフリカW杯でも、現地入りしたサポーターとして取り上げられましたね。
はい、予選の3試合目から見たんですけど、予選では白人のかわいい男の子が顔に日の丸のフェイスペイントして「オー、ニッポン」と歌いながら応援してくれたり、試合会場前で自撮りしてたら、日本人選手のレプリカユニフォームを着て日の丸の鉢巻きした黒人が一緒に写ってきて「一緒に頑張りましょう」と握手してくれたり。強さばかりが議論されるサッカーの国際試合ですけど、スピリットを見てくれる外国人もいるんですね。
――今回、一般人ながら凄まじい注目を浴びてしまっていることについてはどう思っていますか?
私の事を親戚の子供たちの中で一番可愛がってくれた叔父が生前、「世の中に出ろよ、いいか? 世の中に出るんだぞ!」と常々言い聞かせてくれていました。
おじさん、私は「世の中に出た」よ、おじさんの知らない形で。だって芸能人や有名犯罪者でもないのにネットや雑誌で取り上げられて。こんな世の中への出方もあるんだ、とびっくりしています。
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