米NFL(ナショナルフットボールリーグ)の各チームは今シーズンから、米Microsoftの「Surface Pro 2」の特別仕様モデルを「Sideline Viewing System」として採用する。米Business Weekなどが8月3日(現地時間)に報じた。
このシステムは、NFLがMicrosoftと昨年5月に締結した複数年の包括的なパートナーシップの一環として両社が開発したもの。
NFLのルールでは従来、チーム間の公平を保つため、サイドラインでのPCやタブレットの使用は禁じられており、プレイ分析はチーム専属カメラマンがポラロイドカメラで撮影した写真を印刷し、バインダーに挟んで選手やコーチに見せるというアナログな方法で行われている。
Sideline Viewing SystemのSurface Pro 2は写真解析以外の目的に使えないよう機能が制限されており、Microsoftが各スタジアムに設置した専用無線ネットワークにのみ接続する。さらに、これらの端末はNFLが管理しており、各チームは試合の最中にしか使えない。
サイドラインに設置したカメラで撮影した写真が専用ネットワーク経由でタブレットに送られ、コーチや選手は専用アプリでこれらの写真をチェックできる。写真は拡大も可能。端末は専用の堅固な防水カバーで保護されている。
デトロイト・ライオンズの公式ブログによると、プレイの10秒後にはタブレットでそのプレイの写真を表示できるという。
今シーズンは従来のポラロイドによる写真解析と並行して使えるが、NFLは2015年にはSideline Viewing Systemへの完全移行を検討しているという。
総額4億ドルと報じられたMicrosoftとNFLのパートナーシップではこのシステムの他、XboxがNFLの「公式ゲームコンソール」および「公式インタラクティブビデオエンターテインメントコンソール」に、SurfaceシリーズがNFLの「公式タブレット」に認定された。
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