本当のフェンシングではポイント制で競うらしい。それだときっと本格的な判定用具や審判がないと勝敗がつかないが、今回はiPadがあるので判定が簡単なはずである。
まずは実験の目的であった「筆圧」を見てみよう。
両者ともこれでもかというほど力強い。つまり基本は筆圧マックスである。ただ、どちらかというと海賊の攻撃に細い線が目立つ気がする。
これだけで判定するのはあまりにも不正確なので、何かあった時に使おうと思っていた定規を取り出す。そしてiPad画面に広がる戦いの痕跡を測ってみると……
こう書くとちょっと分かりにくいが、要は王子の攻撃のほうがダイナミックだったということだ。よって王子の勝ちである。
ペンで戦えることは分かったが、せっかくの最新デジタルペンだ。もっとちゃんとした使い方もしないと開発した人が泣くだろう。というわけで、本来の使い方であるイラスト制作にも挑戦してみた。
とはいえ衣装は決闘モード。ただイラストを描くのではなく、戦いながら相手の胸元に絵を描くスタイルにチャレンジである。
しかし、やってみてから気付いたが、戦いながら相手の胸元に絵を描くのは意外と難しい。しかも自分が絵を描こうとすると、自然と身体が止まってしまうのだ。
いやおうなしに「攻撃のターン」、「防御のターン」と、メリハリを付けながら互いのiPadに絵を描いていく。思いがけず本物のフェンシングのルールにほんの少しだけ近づいた(ような気がする)。
そうこうしている間に試合終了。夢中で絵を描いていると3分なんてあっという間である。
今回は1つのテーマで絵を描き、より忠実に表現できた方が勝ちというルールだ。まずはそれぞれの作品を見てみよう。
お分かりだろうか? テーマは「寝坊」だ。
両者とも表現しようとしていることは分かるが、ここは微妙な画力の差が出た。王子が描いた方はつぶれたティッシュ箱みたいになってしまっている。よって今回はレフェリー判断で海賊の勝ちである。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2014年11月28日