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「やばい」「かっこいい」福祉機器が目指すのは“意識のバリアフリー” 「“超福祉”の日常を体験しよう展」に行ってきた(2/2 ページ)

» 2014年11月14日 09時00分 公開
[金田みほ,ITmedia]
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記者がWHILL Model Aに乗ってみると……

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 会場内では試乗の機会も用意されていたので、実際に記者がWHILL Model A に乗ってみた。一般的な車いすは車輪を手で押すタイプが多いが、WHILL Model Aの特徴は「ボタン操作」で発進/ストップやスピード調節を行うこと。果たしてうまく乗りこなせるだろうか。

 乗る側から見て左手を置く部分には、発進/ストップを切り替えるボタンがあり、上部にスピード調節を行うボタンがある。さらに右手部分には車の運転レバーのようなつまみがついており、行きたい方向をコントロールできる仕組みだ。前輪は24個の小さなタイヤをリング状に重ねた作りになっており、小回りの効く動きを体感できた。

photophoto 速度調節ハンドル(左)、方向ハンドル(右)

 会場の安全上の理由から試すことはできなかったが、最高で時速6キロのスピードが出せるとのこと。従来の車いすは「手でこぐのが大変」「思う方向に進まない」などのイメージがあったが、こちらは障害の有無に関係なく、思わず乗りたくなってしまうようなマシンであると感じられた。

photophoto 会場内にはパーソナルモビリティの展示以外に、近未来のスポーツ用品や3D関係の最新機器が並ぶショップエリアも併設されている。ショップエリアで目についたのは、さわりたいものをマシンに呼びかけると音声検索から3Dデータを見つけ、立体物を作り出してくれる「さわれる検索」。実際に設置している盲学校で子どもの検索1番人気は「東京スカイツリー」なのだそう(写真のようにフランスの凱旋門まで作れる)
photophoto スポーツエリアでは、アニメ「攻殻機動隊」のキャラクターをモチーフにした近未来型シューズが展示されていた。このほか、テレビに接続すればスポーツ中継中の選手がラケットから受ける振動などを体験できる“触感受信用スポーツ用品”こと「Haptic Broadcast」も。これを使えばこれまで以上に迫力あるスポーツ観戦が楽しめそうだ
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