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腕時計から「リストファッション」へ 1万円台の国産カスタム腕時計「Knot」の狙い連載・クラウドファンディング「成立」のその後(3/3 ページ)

» 2015年01月20日 09時00分 公開
[坊垣佳奈(Makuake),ITmedia]
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今後は海外展開に本腰 「日本と世界を結び(Knot)たい」

 遠藤さんは今後、Knotの海外展開にも本腰を入れていく考えだ。

 Knotの公式Webサイトには海外からのアクセスも多く、中でもベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシアをはじめとするアジア圏からのアクセスが多いという。アジア圏の人たちにとって「メイドインジャパンの腕時計」はステータスシンボルだが、高価なためなかなか手が出せない感覚もあり、1万円台から購入できる高品質な日本製腕時計へのニーズは大きいと遠藤さんは見込んでいる。

photophoto Knotのベルト製造イメージ

 一方、日本の伝統技術や素材を取り入れた製品開発にもチャレンジしていく構えだ。「ベルトも今後、京都の伝統工芸品である組ひもや、世界でも最高峰といわれている栃木県のベジタブルタンニンレザーなどを用い、“Cool Japan Watch”の魅力を世界へアピールしていきたい」

 遠藤さんが名付けた「Knot」というブランド名の意味は「結ぶ、きずな」という意味。「日本の伝統工芸を用いて、世界と日本を結んでいきたい」と遠藤さんは話す。


 Knotは創業1周年となる今年3月、東京・吉祥寺に初めての旗艦店をオープンする予定。現在はこれに向けて2回目のクラウドファンディングプロジェクトを行っている。

 クラウドファンディングを成功させるコツは「チャレンジすると決めたらしっかりと計画を立て、覚悟を持って取り組むこと」と遠藤さん。「クラウドファンディングは新しいことに興味があり、チャレンジを応援する人が集まっている場。熱い思いがある人はぜひこれを活用して新しいアイディアを実現させてほしい」と話している。

著者プロフィール

坊垣佳奈(ぼうがき・かな)

クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するサイバーエージェント・クラウドファンディングで取締役を務めている。


Makuakeとは?

2013年8月にオープンしたクラウドファンディングプラットフォーム。2014年11月時点までに300件以上のプロジェクトが実施され、1つのプロジェクトで100万円を超える大型資金調達に成功するケースも複数登場している。


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