Pepperは2月に開発者向けとして300台限定で販売し、即日完売。一般向けには、6月19日にソフトバンク東京駅グランルーフフロント店で30台を先行抽選販売した後、20日にWebサイトで発売する。価格(税別)は開発者向け先行販売と同じで19万8000円。今後は月産1000台ほどのペースで生産を目指すべく、量産体制を築いていく。
Pepperの機能をフルに利用するには、本体に加え、クラウドの音声認識エンジンを活用した会話機能や各種アプリが利用できる「Pepper基本プラン」(1万4800円×36カ月)への加入が必要。Pepperが故障した際などにサポートを受けられる「Pepper保険パック」(9800円×36カ月)も提供する。
今秋には法人向けの「Pepper for Biz」も発売予定。より気軽に使いたい顧客向けに、7月1日から“アルバイト派遣”も行う。Pepperを時給1500円で貸し出し、ティッシュ配りや接客などに利用できるという。バイト派遣は10台限定。
個人向けPepperはしばらくは赤字が続くが、「最初の4〜5年は研究開発期間。5年ぐらいで黒字になればいい」と展望している。5年後にはコストも下がり、アプリなど周辺サービスからの収益も期待できるとみる。法人向けは「最初から利益が出るような料金体系で準備している」という。「30年経ったら、当社の利益の中核事業になるのではないか、いや、なってほしい」。
今後は「Pepper2号」など、“進化した別モデル”の販売の可能性もあるという。
海外展開も始める。年内に実験的に海外進出することを検討しており、遅くとも来年には本格展開するという。具体的なスケジュールや展開する国は「現時点ではノーコメント」としている。
海外展開に向け、ソフトバンクグループでロボット事業を手がける中間持ち株会社・ソフトバンクロボティクスホールディングスに、AlibabaとFoxconnがそれぞれ145億円出資。出資比率はソフトバンクが60%、AlibabaとFoxconnがそれぞれ20%となる。
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