ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

KADOKAWA、書籍の新工場を所沢市に 製版から印刷・製本、出荷まで一体化

» 2015年08月06日 16時48分 公開
[ITmedia]

 KADOKAWA・DWANGOは8月6日、子会社のKADOKAWAが製造・物流拠点を埼玉県所沢市に建設し、2018年ごろの稼働を目指すと発表した。同市と協力して進める「COOL JAPAN FOREST構想」の一環で、書籍生産と物流が一体となった最新設備を導入。迅速な生産・発送や、必要な分だけ生産することによる返本率の改善などを見込む。

photo 「COOL JAPAN FOREST構想」による複合施設のイメージ

 同市から取得した3万7400平方メートルの敷地の一部を使用。製版から印刷、製本までの製造と、倉庫・出荷(保管、ピッキング、出荷)を行う。投資総額は未定だが、KADOKAWAの最大追加投資額は155億円を予定し、必要に応じて外部から投資家を募る予定という。

 自前の工場を整備することで書籍の迅速な生産・発送が可能になる上、小ロット生産や適量・適時の生産も可能になり、印刷費や資材費などのコストを削減、返品率の改善で利益率向上につなげる狙い。「出版業界全体の製造・物流プラットフォームを構築するだけでなく、業界内における流通革命を実現していく」という。

 「COOL JAPAN FOREST構想」では、KADOKAWAの製造・物流拠点に加え、図書館・美術館・博物館を融合した新施設を建設する計画。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.