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2015年10月07日 10時33分 UPDATE

欧州連合司法裁、米国への個人情報移転協定は無効と判断

GoogleやFacebookが欧州のユーザー情報を米国に移転することを認めるEUと米国の「セーフハーバールール」は無効であるとの判断をEU司法裁判所が下した。EUはルールの見直しを進めるとしている。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 欧州連合(EU)司法裁判所は10月6日(現地時間)、EUと米国が2000年に取り決めた個人情報に関するセーフハーバールールは無効との判断を下した。

 セーフハーバールールとは、規制などに関して違法にならないという範囲を明確化したルール。EUでは日本と同様に、個人情報のEU圏外への移転を制約しているが、2000年の取り決めで米国への移転はある程度可能になっていた。米Reutersによると、GoogleやIBMなど、4000以上の米国企業がこのルールを活用して欧州の個人情報を米国に移転しているという。

 今回の判断は、オーストリア在住のFacebookユーザーのマクシミリアン・シュレムス氏が、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏による米政府の情報収集についての暴露に基いて、米国に移転される個人情報は保護されていないと申し立てたことに対するもの。

 裁判所はセーフハーバーは無効だとし、Facebookが欧州ユーザーの個人情報を収集するサーバがあるアイルランド当局に対し、米国へのデータ移転を停止すべきか調査するよう要請した。

 EUはこの判断を受け、欧州の個人の情報をより安全にするため、米当局との協議を続け、取り決めの改善すると発表した。

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