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2015年12月02日 09時25分 UPDATE

本末転倒な企業統治 社外取締役増えて決算発表遅れるの「怪」 東芝は土曜日、東電などは午後5時が定着 (1/4)

東芝が土曜日に決算発表したことが波紋を広げている。社外取締役の予定が平日に合わなかったことが理由。社外取締役が増えたことで決算発表の時間が遅れる企業がここにきて増え始めている。

[産経新聞]
産経新聞

 利益水増し問題で揺れる東芝が、株式市場が休場している土曜日に決算発表したことが波紋を広げている。7人いる社外取締役の予定が平日に合わず、決算取締役会を開けなかったのが理由だが、株式市場が開いていない日に大企業が決算を発表するのは異例だ。東芝以外でも、社外取締役が増えたことで決算発表の時間が遅れる企業がここにきて増え始めている。企業統治(コーポレートガバナンス)の強化を目的に導入が相次ぐ社外取締役だが、情報開示が遅れるのであれば本末転倒といえなくもない。

画像 2015年9月中間連結決算を土曜日に発表した東芝の記者会見=11月7日午後、東京都港区の本社

 東芝が平成27年9月中間決算を発表した11月7日土曜日。東京都港区の本社に詰めかけた約200人の記者やアナリストらは、ただあきれるしかなかった。

 この日東芝は決算と同時に、利益水増し問題の責任を追及するため旧経営陣5人を相手取り損害賠償請求訴訟を起こしたと発表した。だが、この件を説明できる立場の役員が出席していなかったのだ。説明を求める記者らに対し、平田政善代表執行役上席常務は「お答えすることはできない」と、繰り返した。

 決算発表が異例の土曜日になったばかりでなく、会社の再生をめぐり極めて重要な訴訟関連の質問にも、具体的な回答を避ける東芝の姿勢に疑問を投げかける市場関係者は多い。

 ただ、東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループの関係者は、土曜日の決算発表については「賛否両論だ」と語り、一概には「間違いではない」と打ち明ける。

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