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2015年12月07日 09時57分 UPDATE

STAP騒動に揺れた「科学者の楽園」 「最後まで研究を」とセンター長からいち研究者へ 竹市雅俊さん (1/3)

最後の最後まで研究をしたい――STAP問題に揺れた理研CDBのセンター長だった竹市雅俊さん。センター長を退き、自らの研究を進めながら、若手研究者を励ます日々だ。

[産経新聞]
産経新聞
画像 「最後の最後まで研究をしたい」と語る竹市雅俊さん=神戸市中央区

 最後の最後まで研究をしたい−。日本の細胞分子学の第一人者、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(CDB、前発生・再生科学総合研究センター)チームリーダーの竹市雅俊さん(72)。開設から15年間務めたセンター長を昨年退き、いち研究者として、現在は自身が発見した細胞同士をくっつける分子「カドヘリン」研究の深化を目指す。STAP(スタップ)細胞論文問題で揺れた同センターだが、「よい研究成果を出すしか組織の再興はない」と、若手研究者を励ます日々だ。

 子供のころから生物が好きで、特に昆虫にひかれた。名古屋大理学部生物学科を卒業。しかし、最初から研究者を目指していたわけではなく、「就職に失敗して、大学院に進まざるを得なかった」と、研究職に進んだ理由を明かす。

 大学院を中退して、京都大理学部に助手として着任した昭和45年、発生生物学の権威として知られた岡田節人教授と出会った。

 岡田氏は「他人の論文を読んで研究を始めるな」が口癖で、独創的でユニークなテーマを見つけることを奨励した。

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