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2015年12月11日 09時25分 UPDATE

文豪は人工知能……小説執筆、ITが変える!? (1/3)

ITの進化で今後、コンピューター小説が量産されるのか。小説執筆を支援するソフトや、AIに小説を書かせるプロジェクトが進み、すでに文学賞に応募した作品もある。

[産経新聞]
産経新聞

 「もっと面白い小説を書きたい」「もっと面白い小説を読みたい」−。こんな願望を情報技術(IT)を使って実現させようという試みがある。小説執筆を支援するソフトの開発や、人工知能(AI)に小説を書かせるプロジェクトが進み、すでに文学賞に応募した作品もある。ITの進化で今後、コンピューター小説が量産されるのか。(村島有紀)

プロットを作る

 「創造は人間の特権。技術がいくら進化したとしても、コンピューターには創造はできない。でも、物語を書く手伝いをさせることはできる」と話すのは、芝浦工業大情報工学科の米村俊一教授。

画像 「あらすじ創作アプリ」を開発した米村俊一教授(左)と中村航さん(中央)ら=東京都江東区の芝浦工業大

 米村教授の研究室は昨年、卒業生で『100回泣くこと』などで知られる作家、中村航さんと共同で小説執筆支援ソフト「ものがたりソフト」の開発に成功した。中村さんが小説を書くときに頭に浮かんだことを全て言葉に出してもらい、アイデアの生成から執筆に至るプロセスを整理することで、書き手の思考をシステム化した。具体的には、「主人公の名前は?」「物語が動き出すきっかけは?」など、画面に出る質問に答えていくと、プロット(小説の設計図)ができる仕組み。

 中村さんは昨年10月、このソフトで作ったプロットを基に、友人の作家、中田永一さんと合作小説『僕は小説が書けない』を発表した。「ソフトが司令塔の役割を果たした。2人が交互に書くことで、バトルをするような相乗効果で面白い小説が書けた」と振り返る。

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