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2015年12月14日 09時22分 UPDATE

ホームドア増加も減らぬ事故 未設置駅で投身自殺急増 (1/2)

駅でホームドアの設置が進んでいるが、人身事故が減少の気配を見せない。未設置のホームを狙った投身自殺が急増するなど皮肉な現象も現れている。

[産経新聞]
産経新聞

 電車や地下鉄駅のホームでの人身事故が減少の気配を見せない。「物理的だけでなく、心理的バリアとしても効果が高い」として安全対策の要になっているホームドアの設置数は年々増加しているが、障壁も多く劇的な進展は望めない。ホームドア設置を推進してきた東京メトロでは未設置のホームを狙った投身自殺が急増するなど皮肉な現象も現れている。(五十嵐一)

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 国土交通省の検討会は平成23年、駅ホームでの転落防止策として、1日の利用者が10万人を超える駅にホームドアを優先設置するよう提案。22年度まで500駅を下回っていた設置駅は、26年度末に615駅まで拡大した。

 だが、ホームでの事故死者数(自殺を除く)は22年度の42人をピークに、ここ数年は20〜30人台半ばで横ばい。今年度上半期も11人と減少する様子をみせない。国交省の担当者は「設置駅では減っているという実感がある。ゼロに近づけるには少しでも多くの駅にホームドアを設置するしかない」と話す。

 「ホームドアこそが最も効果的な転落防止策。乗り越えてまで線路上に降りようとすることはほとんどないと言っていい」。そう断言するのはホームドア設置に前向きに取り組んできた東京メトロの担当者。同社は現在、全9路線179駅のうち、丸ノ内、有楽町、南北、副都心4線の全駅と千代田線の2駅の計84駅で設置を終了し、東京五輪が開催される32年までには銀座線でも整備する方針だ。

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