「探偵さんってどんなアプリを使ってるの?」――“絶対失敗できない”尾行に必須のアプリを聞いてみた

モバイルアプリの業務活用が進む中、オフィス以外で働く人々の場合はどうだろうか。漫画家、クイズ作家、探偵といったユニークな職業の人たちを直撃し、「仕事で使っているアプリ」と「あったらうれしい理想のアプリ」を聞いてみた。

» 2016年02月29日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 企業での導入が進むモバイル端末。オフィスで働く人たちが業務をスムーズに進める上では、スケジュール管理やファイル共有、会計処理といったモバイルアプリの活用が欠かせなくなりつつある。

 しかし、モバイルアプリによって仕事を効率化している人々はオフィスワーカーだけだろうか。オフィス外で働く少数派な職業の人たちも、実はモバイルアプリによって仕事のやり方を変えつつあるのでは――そんな想像のもと、漫画家や探偵などで活躍する人々に「仕事で普段使っているアプリ」と「あったらうれしい“理想のアプリ”」を聞いてみた。

ケース1 締め切りに追われる1週間、時間を節約するアプリ――漫画家・山田胡瓜さん

photo 山田胡瓜さんの自画像

 最初に話をうかがったのは、漫画家の山田胡瓜さん。2012年に「勉強ロック」でアフタヌーン四季大賞を受賞。ヒューマノイドが人間と共存する近未来を舞台にした「AIの遺電子」を「週刊少年チャンピオン」に連載している。

 1週間に1作品、16ページにわたる原稿を描くという、ハードなスケジュールを送る山田さんだが、ひたすら机に向かって原稿用紙にガリガリと絵を描いているわけではない。まずはページをいくつかのコマに分割し、絵や台詞を大まかに書き込む――という「ネーム」と呼ばれる“漫画の台本”を作るところから、仕事は始まる。「自宅やファミレス、喫茶店など、場所を変えて気分転換をしながら、物語を考えています」(山田さん)。

photo 「週刊少年チャンピオン」に「AIの遺電子」を連載している。

 「ネーム」は毎回アイデアが求められ、頭を使う作業だ。書き終えると抜け殻のようになる日もあるという。しかし、それで漫画が完成するわけではない。編集部からネームにOKが出ると、今度は遠隔地にいる在宅のアシスタントとも協力し、原稿16ページの執筆を始める。外出中や食事中といったわずかな時間でも、モバイル端末で「Skype」などのコミュニケーションアプリを利用し、やり取りをしながら、作画を進めていく。

 原稿データや完成したネームなども「Dropbox」にアップロード。スマートフォンやPCからいつでもチェックできる環境を整えるなど、時間を効率よく使う工夫を凝らす。

 そんな山田さんの「理想のアプリ」は、さまざまな人間の顔を収録した「顔辞典アプリ」。例えば「意地が悪そうなおじさん」と入力すると、“それっぽい”おじさんが画面に表示される仕組みだ。「通行人などの『モブキャラクター』を描く時に使いたいです。体型なども細かく収録してもらえればなおいいですね」(山田さん)。

 いずれは「背景やベタ、トーンなどを“あうんの呼吸”で仕上げてくれるアプリがあれば」――と、近未来を描く漫画家さんならではのアイデアも飛び出した。

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ケース2 1年間に2万問以上の面白い問題を作るため――クイズ作家・日高大介さん

photo クイズ作家・日高大介さん

 毎日のように、お茶の間で見かける「クイズ番組」。その制作の舞台裏で、クイズを専門に作る職業があることをご存じだろうか。日本に数えるほどしかいない「クイズ作家」、日高大介さんもその1人だ。

 「全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ系)、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)など、これまでに50本以上のクイズ番組を担当し、付いたニックネームは「クイズ番組を知り尽くした男」。雑誌やアプリ、アーケードゲーム、イベントなどにも問題を提供し、1年間で2万問以上を手掛けたこともあるという。

 ただ問題を作れば終わりではない。1つの番組の中で、複数の作家が作成した問題を修正したり、文体を統一したり――といった監修役も担当する。また、「例えばイントロクイズで、『ら・ら・ら』(大黒摩季)の次に『LA・LA・LA LOVE SONG』(久保田利伸)が出題されれば面白いだろう」というように、出題順を決める演出の役目を果たすこともある。

 そんな日高さんが、問題作りやリサーチに重宝するというのが「大辞林」のアプリだ。「慣用句・ことわざ」「植物の名前」などの項目別に、26万語以上の言葉をインデックス表示する。辞書をぱらぱらとめくる感覚で、画面をランダムにスワイプし、「目に付いた言葉でクイズが作れないか」と考えるのだという。日々、たくさんの問題を作り続ける日高さんならではの活用術だ。

photophoto 「『ドーベルマン』と『遠吠え』が並んで載っている」といった偶然の発見も。「『遠吠え』の1つ前に載っている犬の品種は?」といったクイズが出来上がる。

 一方、日高さんが頭を悩ませるのが「三択や四択の問題づくり」だ。三択であれば、正解の選択肢以外に、間違いの選択肢を2つ作る必要がある分、手間が掛かる。

 例えば「JR北海道が発行しているIC乗車券の名前は?」という問題の場合は

 (1)「北」が付く「Kitaca」

 (2)「海」が付く「Umica」

 (3)「道」が付く「Michica」

 ――というように、間違いの選択肢でも、正解の選択肢との整合性を考え、韻を踏んだり、関連付けたりする工夫が必要だ。「無作為に言葉を並べるわけにもいかないので、言葉遊びの要素もくみ取って、ふさわしい選択肢を作ってくれるアプリがあれば使いたい」という。

 「選択肢に限らず、いずれは問題文をすべて作ってほしいですが……それだと私の仕事がなくなりますからね(苦笑)」

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ケース3 「ばれたら“死ぬ”と思え」 尾行・張り込みを助けるアプリ――探偵・宗万真弓さん

photo MRの宗万真弓代表取締役

 テレビや映画でもおなじみの探偵。尾行や張り込みのイメージが強いが、実際にその通りなのだろうか。テレビ出演などでも知られる有名探偵社・MRの宗万真弓代表取締役と調査員の方々に尋ねたところ、「尾行や張り込みが仕事のほとんどです」と想像通りの回答が返ってきた。

 ここまで聞くと「刑事ドラマの感覚で、誰にでもできそう」と思う読者もいるかもしれないが、宗万さんは「尾行の対象者から少しでも姿を見られたら“死ぬ”という覚悟が必要」と話す。「やましい思いがある人は警戒心が強く、知人や身内が尾行しても、すぐにばれてしまいます」(宗万さん)。

 同社では、例えば調査員が3人1組の場合、まず1人目だけで対象者を尾行。1人目が追えるところまで追い、怪しまれた段階で2人目、さらに3人目……と交代することで、できるだけ長く追いかけるのだという。

 帽子や伊達眼鏡、マスク、リバーシブルの服、カツラなどの変装グッズも用意し、「同じ人に追われていないか」を意識させる工夫を欠かさない。新しく入社する社員は、まず探偵学校に入学させ、距離感を把握する力や判断力を鍛える講義も行うそうだ。「無事に学校を卒業して正式に入社できる人は20%くらい。広く状況を把握できるか、臨機応変かどうかなど、適性が求められる職業だと思います」。

 こうした探偵たちの必須アプリが「ゼンリン住宅地図」だ。沖縄から北海道まで、一軒一軒の建物名・居住者名や番地を確認でき、尾行の対象者がどこに住んでいるか把握するのに都合がいいという。

photophoto 「ゼンリン住宅地図」では、一軒一軒の建物名・居住者名や番地を確認できる。

 一方、アプリを使いこなす名探偵でも解決が難しいのが「人探し」の依頼だ。「『過去にお世話になった人に会いたい』と数十年前の写真を持ち込まれても、顔の変化や老け具合もあって、調査は困難を極めます」(宗万さん)。

 そこで、調査員が求める「理想のアプリ」が、町でスマホをかざした時に、本人かどうかを見分ける「顔認証アプリ」だ。「写真を読み込んで、数十年後の顔を予想し『骨格が似ています』というように根拠に基づいて判断してくれれば」(調査員)。


 数年前には目新しい存在だったスマートフォンやタブレットは、いまやさまざまなビジネスシーンで当たり前のように活用されつつある。オフィスワーカーはもちろんのこと、今回話を聞いた探偵や漫画家、クイズ作家といった人々にとってもそれは例外ではないようだ。

 あらゆる仕事をスムーズにする可能性があるモバイルアプリ。あなたの職場でも「今の仕事がもっとはかどるアプリ」「あったらうれしい理想のアプリ」について考えてみてはいかがだろうか。

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