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2016年03月11日 09時14分 UPDATE

子供の脱スマホ依存で“強権発動” 兵庫県が全県民に義務、全国初条例の是非 (1/4)

兵庫県はすべての県民を対象に、子供ネットを利用する際のルール作りの支援を義務付ける条例改正案を提案。「親のしつけ」ともいえる領域に行政が条例で踏み込むことには賛否両論があるようだ。

[産経新聞]
産経新聞

 多くの中学・高校生が利用するスマートフォン。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やゲームに熱中するあまり、18歳未満の青少年が「ネット依存」に陥るのを防ごうと、兵庫県は保護者だけでなく学校や事業者などすべての県民を対象に、利用時間など子供がインターネットを利用する際のルール作りの支援を義務付ける青少年愛護条例改正案を県議会2月定例会に提案した。保護者以外に支援を義務化するのは全国初という。スマホの過剰な利用は、青少年の学習・睡眠時間に影響したり、交流サイトを通じて犯罪に巻き込まれたりする恐れがあり、各地の自治体で使用ルールを作る取り組みが広がっている。条例化を目指す兵庫県の試みに対しては、「親のしつけ」ともいえる領域に行政が条例で踏み込むことに識者から疑問の声が上がるなど、賛否両論があるようだ。

画像 内閣府が調査した平成27年度青少年のインターネット利用時間。平均時間は1日あたり約2時22分に及んだ

2割が1日4時間以上

 情報セキュリティーメーカー「デジタルアーツ」(東京)の昨年の調査では、スマホの所有率は中学生が62・1%、高校生が99・0%。また、内閣府が10〜17歳を対象に行った平成27年度の青少年のインターネット利用環境実態調査(速報)によると、スマホに加え、パソコンやタブレットを含むネット利用の平均時間は1日あたり約2時間22分に及んだ。

 内閣府の調査では、学年が上がるごとに長時間利用する傾向がみられ、高校生では、66・8%がスマホを通じて2時間以上ネットを利用。スマホの利用時間を5時間以上と回答したケースも12・5%に達した。

 兵庫県が昨年、県内の小中高生約3千人を対象にしたネットの実態調査では、22%が1日4時間以上ネットを利用していることが判明。6・4%には依存の疑いがあることが浮上し、県が条例化に乗り出した。3月の本会議で採決される見通しで、4月の施行を目指す。

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