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2016年03月16日 09時03分 UPDATE

カバくんが泣いている イソジンめぐり日米2社が泥沼訴訟合戦に その背景は? (1/3)

「イソジン」をめぐり、国内で製造販売を担ってきた明治と、開発元でブランドを保有する米製薬会社ムンディファーマが訴訟合戦を繰り広げている。その背景は。

[産経新聞]
産経新聞

 風邪やインフルエンザの予防などで広く使われるうがい薬「イソジン」をめぐり、国内で製造販売を担ってきた明治と、開発元でブランドを保有する米製薬会社ムンディファーマが訴訟合戦を繰り広げている。両社はイソジンについて約55年前から提携関係にあり、3月末で契約満了を迎えるが、互いに4月から発売予定の新商品が消費者に混同・誤認させ不正競争防止法に違反するとして、東京地裁に不正競争行為等差止の仮処分を申し立てる異例の展開となっている。法廷闘争の行方によっては、商品の一時的な販売停止も考えられ、消費者への影響も避けられない様相を呈している。

画像 明治が4月から新たに販売する「明治うがい薬」(右、明治提供)と、ムンディファーマが製造販売、塩野義製薬が国内の販売元となって4月から販売予定の新しい「イソジンうがい薬」のパッケージ(関係者提供)

 「『カバくん』によってうがい文化の普及に時間とコストを費やしてきた。その信用力にただ乗りすることは看過できない」。明治の担当者はこう話す。

 明治がムンディファーマを訴えるきっかけは、ムンディが日本国内の販売元を塩野義製薬に変更して発売する新しい「イソジン」のパッケージキャラクターだ。薬局向けの資料として配布されているパンフレットに掲載されているパッケージにはうがいをする動物のキャラクターが印字されている。これが明治が商標権を保有する「カバくん」に極めて類似していると明治は主張する。

 明治は、昭和60年からCMなどで使用してきたカバくんに類似したキャラクターを使わないよう、昨年12月と今年1月の2度にわたってムンディに書面で申し入れたが、ムンディの対応から「申し入れは実現はされない」と判断。2月9日、東京地裁に不正競争行為等差止の仮処分を申し立てたと説明する。

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