画面上の右から3つ目のアイコン(ダイヤルノブみたいになっている)をタップすると、演奏スタイルを決めて、それに従って勝手に弾いてくれるのだ。自分がやることは、コードが変わる直前に再指定するだけ。
AUTOPLAYは最初はオフになっているけど、このノブを右側にまわせば、1-4まで4種類の演奏スタイルを適用できる。オフの状態では6本の弦が表示されて、それを1本ずつ爪弾くことができるけど、1-4はコードを指定するしかできない。その分、高度な演奏を自動でやってくるのだ。
スマートギターのAUTOPLAY、1はコードストローク。2はアルペジオ、3はスリーフィンガー、4はスリーフィンガーのベースがルートと五度を交互に移動したりするもう少し技巧的なスタイル。これは4/4拍子の場合で、3/4拍子、6/8拍子の場合ではそれぞれ異なる。
コードによっても演奏は少しずつ違っていて、ただ平行移動するだけではなくて、きちんと考えられているのだ。画面下に表示されているコードをタップして試してみよう。
では、8小節分、この自動演奏でいってみよう。AmとF、C、G、Emあたりを適当にゆらゆらやっていればフォークっぽくなるだろうという感じでオケだけできた。
デフォルトでは8小節までしか記録できないので、それ以上を記録するためには、トラックの右側にある「+」ボタンをタップ(+ばかりですな)。小節数を適当な数まで増やす。自動にすると、録音ボタンを押して演奏を記録した分だけ伸びていくので、それでもOK。今回は伴奏部分で16小節だけど、出だしはボーカルから入るので1小節分余裕にということで、全体の長さを17小節にしてみた。
画面上部中央にある赤い丸、これが録音ボタンだ。これを押して、右のメトロノームアイコンが4回点滅したら、録音が開始される。緊張するけど、やることはコードのボタンを押すだけ。失敗したら最初からやり直せばいい。16小節分弾き終わったら、ボーカルのトラックを入れて、それで弾き語りはおしまい。
あ、最後に1つだけ、ギターの調整をしたい。最後はちょっとゆっくりめにジャラーンと弾き下ろしたい。最後の1小節のAmだけ、AUTOPLAYを0にして、マニュアルモードにして録音しなおす。ジャラーンと。それで本当におしまい。
ボーカルのレコーディングは簡単だ。iPhoneのマイク付きイヤフォン(標準で付いているやつ)を、iPhoneに突っ込んで、トラックをもう1つ追加する(また「+」アイコンで)。そのときにマイクロフォンのアイコンを選べばOK。Audio Recorderという名前の「楽器」になっているはずだ。
これを選ぶと、自分がなにか話したり、音が鳴ったりすると、左にあるオレンジ色のVUメーターが動く。これが赤いところに振りきれっぱなしにならないよう調整しながら歌を入れていけばいい。下に、Compressor、Track Reverbの2つが調整できるようになっているけど、これはいまのところは動かさなくて大丈夫。もうちょっと反響を強くしてかっこよくしたいのなら、Track Reverbを少し右側にスライドさせればよし。
最初はLarge Roomという、リバーブがわりと効いている部屋の設定になっているけど、残響音が少ないSmall Roomとか、音が回りっぱなしのDreamyとかいろいろある。まあ、これらは少なくとも弾き語りのときには使わなくてよし。
自分で曲を作るのはどうもなあというのなら、知ってる曲のカバーをしてみるといいだろう。アコースティックギター中心で演奏している好きな曲のコードを探してきて、それを見ながら弾けばいいのだ。「曲名 コード 歌詞」で検索すればたいてい出てくるので、それを参考にするといい。
ギターを奏でるのと同時に歌もうたう、いわゆる弾き語りをリアルタイムでやったのを、実際にそのままiPhoneで録画してみた。音が悪いのはそのせい。
曲は、バンバン「いちご白書」をもう一度。ギターのコードストローク中心なので修正しなくてもまあまあいける感じだ。コードは、iPhoneでは8個までしか登録できないので、いくつかは「コードを編集」でカスタマイズした。
これだけ覚えたら、教室とかオフィスとか飲み屋とかでiPhoneをジャカジャカ鳴らして弾き語ってみるといいと思う。スーパースターには、どうだろう? なれそうかな?
次回は、ギターコードストロークの誰も知らないであろう奥深いところに踏み込みたい。まだジャカジャカやるよ。
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