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2016年09月20日 09時26分 UPDATE

新海誠監督が「君の名は。」の舞台裏を語った……「映画通に不評でも、大きな層を狙いたかった」 (4/4)

[産経新聞]
産経新聞
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 絵作りに入ってからは、集団作業。今回は(「思い出のマーニー」などを手がけた作画監督の)安藤雅司さんらベテランが参加してくれたので、だんだん僕が口を出せない領域が増えた(笑)。だから、僕の演出家としてのプライドは、全部Vコンテに込めたつもりでした。

 けれど、出来上がった動画を見ると、僕の想定を超えているんですよね。

 一番感心したのは、クライマックスで三葉と瀧が走りながらお互いを探す場面。ただ走っているだけで、これほどの情動が表現できるなんて驚きでした。中身が三葉という女性である瀧、中身が瀧である三葉の2人が走る動きも、僕には具体的には見えていなかった気がします。

 《骨太のエンターテインメント大作として「君の名は。」を成功させた新海監督は今後、どんな方向へ向かうのか》

 今回はRADWIMPSや安藤さんらが参加してくれて、奇跡のような座組が実現できた。もう二度と同じことはできない気がします。

 自分としては、この先、もう1本か2本はサービスに徹した作品を作りたい。映画の世界で、自分の居場所や役割、もっというと日本社会の中で、自分の公共的役割を見付けていかないといけない年齢になった気がするんです。(聞き手・岡本耕治)

 〈しんかい・まこと〉1973年生まれ、長野県出身。2002年に監督、脚本、美術、撮影を1人でこなした短編アニメ「ほしのこえ」でデビュー。その後、初の長編映画「雲のむこう、約束の場所」(04年)、「秒速5センチメートル」(07年)を発表し、熱狂的なファンを獲得する。13年公開の「言の葉の庭」では、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭で長編アニメーション部門のグランプリを受賞している。

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