イラスト・漫画制作ツールを手掛けるセルシスは11月7日、グラフィックス分野のAI(人工知能)研究に用いるイラストデータの募集を開始した。著作権を保有していれば、Webなどで発表済みのイラストでも複数応募可能。期間は12月6日まで。
募集するのは、同じ要素で構成されたラフと線画、着色済みのイラストの計3枚。提供されたイラストデータは、セルシスのグラフィックス分野における研究開発および早稲田大学 基幹理工学部情報理工学科 石川研究室が研究している「ラフスケッチを自動的に線画にする技術」といった機械学習の実用化を目指すために使用される。
同研究室は、ディープラーニングで白黒写真をカラーに自動で彩色する「グレイスケール画像の自動色付け」でも有名だ。
グラフィックス分野における機械学習では、元になる画像データから新たに画像を生成する際のルールやコツのようなものをAIに学習させる必要があり、精度向上のために大量のイラストデータが必要となる。
同研究以外の目的には一切使用せず、イラストデータが外部に公開されることはないという。応募者には抽選で液晶ペンタブレットなどが当たるキャンペーンも実施する。詳しい応募条件はキャンペーンサイトで確認できる。
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