ギャラガ、スーパーマリオブラザーズ、グラディウス、ゼルダの伝説などなじみのあるゲームをプレイしてみる。ギャラガやグラディウスは体が覚えていて動かせる。マリオもなんとか。左右キーの位置決めがなんとなく難しかったり、連射がうまくいかない気はするのだが、それは自分の身体能力が衰えているせいで、コントローラーが小さいからではないのだろう。
しばらくプレイしていると、次男がディスプレイをのぞき込んで興味を示す。年齢的にファミコン自体はさわっておらず、スーパーファミコン以降の世代。タイトルをスクロールしてみせると、「ほとんどは名作だけど、中にはクソゲーと呼ばれるものも入ってるよね」とコメント。
息子によれば、そのクソゲーは「アトランチスの謎」らしい。主人公が死にやすく、つなぎ忘れた面がいくつかある。プレイしていなくてもそういう知識はあるのだ。また、「アイスクライマー」のゲームはやったことないけど、スマッシュブラザーズに出てくるので知っているという。
ファミコンは夫婦で遊んでいたので、息子たちよりは妻とのほうが盛り上がるはずだが、もう逢えないのでそうもいかない。
ファミコンを使っている当時のビデオがないものかと、デジタル化したアーカイブを探してみたら、あった。
長男が初めて立った記念すべき1988年5月1日。「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の発売から3カ月もたっていないので、まだクリアしていない頃かもしれない。背景にはトッド・ラングレンの名曲「クリシェ」が流れ、「One more play, one more chance」と歌っている。
One more play。ファミコンカセットのパッケージに「ふっかつのじゅもん」とかが書かれていれば、妻がプレイしていた痕跡をたどることもできるのだが。
ゲームカセットを置いてある場所をゴソゴソ。
ドラクエのパッケージは見つからなかったが、「ファミリーマージャン」はあった。妻の実家では家族でマージャンをよくやっていたそうで、ルールはわかるというので購入したものだ。
クラシックミニがこのサイズだった理由もわかった。紙製のパッケージより若干大きめのこのパッケージは、縦横高さともに、ほぼクラシックミニと同サイズなのだ。
このパッケージを開けると、ノートを破ったような紙が出てきた。マージャンの点数計算をしているらしい、妻の手書きメモだ。なんだ、こんなにやり込んでいたんだね。
そのメモの裏にはさらに、ワープロで印刷された奇妙な文字列が。おさよが木彫り職人の父親を探していて、上州屋という問屋と悪代官が関係しているらしい。はて、これはなんのメッセージだろうか?
少し調べてわかったのは、これがファミコンゲーム「水戸黄門」エピソードにおけるメモだったのだ。
こうして、時の狭間に落ちていたメッセージが届けられた。
クラシックミニ。ぼくの場合には、想い出も復刻する機能があったようだ。みなさんはどうだろう?
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