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2016年12月15日 13時46分 UPDATE

ゲイツ氏ら著名投資家が10億ドル超のクリーンエネルギー基金を設立 脱化石燃料の動きが加速 (1/2)

トランプ次期米大統領は気候変動に懐疑的だがゲイツ氏と話をしたという。

[AP通信]

 米Microsoftの共同創業者であるビル・ゲイツ氏をはじめとする、莫大な資金力を持つ著名投資家らが新ファンドの設立を発表した。温室効果ガス排出を削減し、エネルギー価格を低減できる次世代技術の開発に10億ドル超を出資する計画だという。

 発表によれば、新ファンド「Breakthrough Energy Ventures」は2017年以降20年間にわたり投資を行うという。ゲイツ氏は2015年11月、次世代クリーンエネルギーの開発に投資する目的で「Breakthrough Energy Coalition」を立ち上げており、この組織にはFacebookのマーク・ザッカーバーグCEO、著名投資家のジョージ・ソロス氏、実業家のリチャード・ブランソン氏などが名を連ねている。

photo (AP Photo/Kamil Zihnioglu)

 新ファンドが発表されたのは12月12日。その数日前には、ドナルド・トランプ次期米大統領が米環境保護局(EPA)長官に気候変動に懐疑的なオクラホマ州司法長官を指名する方針を明らかにしている。

 もっとも、新ファンドの計画は大統領選のずっと前から進められてきたものだ。Breakthrough Energy Venturesは、1年前に結成されたBreakthrough Energy Coalitionによる投資ファンドという位置付けだ。

 ファンドには投資家20人が参加し、ゲイツ氏が会長に就任する。出資者らの狙いは、6兆ドル規模とされるエネルギー市場でイノベーションを加速させることにある。最優先課題は、少なくとも5億トンの温室効果ガス排出を削減できる次世代技術の開発を支援することだという。

 Breakthrough Energy Venturesは2017年にスタッフを雇用し、最初の投資を行う。投資分野は多岐にわたる。ゲイツ氏は、発電や輸送のほか、製鋼やセメント生産、農業などの生産工程で温室効果ガス排出量を減らせる新興技術に投資したいとの考えを示した。

 ゲイツ氏は取材に応じ、「初期段階の取り組みを支援したい。我々には高いリスクを負う用意がある」と語った。

 出資者らの資産規模からすれば、10億ドルという投資額はそれほど圧倒的な額ではない。

 ゲイツ氏もその点を認め、「懐具合に余裕のある出資者ばかりだ。それほど大きな犠牲を払うわけではない」と語っている。今後、新たな投資家の参加や企業や大学との連携によって資金が増える可能性もあるという。

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