ITmedia NEWS > 速報 >
ニュース
2017年01月16日 16時31分 UPDATE

カーペンターズ兄がデジタルダウンロードの印税をめぐりUMGを提訴

所属レーベルであるA&Mの親会社をリチャード・カーペンターさんが訴えた。

[AP通信]

 グラミー賞受賞歴のある兄妹デュオ「カーペンターズ」のリチャード・カーペンターさんが1月11日、Universal Music Group(UMG)を提訴した。米Appleの「iTunes」などのオンラインサービスに提供する楽曲のライセンス契約をめぐり、数百万ドルの印税の支払いを求めている。

 カーペンターさんはこの訴訟で200万ドル以上の印税の支払いを求めている。この訴訟は、1983年に亡くなった妹カレンさんの権利継承者の利益も代理している。

 カーペンターズは『遙かなる影(Close to You)』などの楽曲で1970年と1971年に3つのグラミー賞を受賞している。

photo (AP Photo)

 この訴訟の対象には、UMG傘下のレコード会社A&M Recordsも含まれる。2010年には、ラップ歌手エミネムさんがかつて所属していたレーベルが関係する訴訟において、控訴裁判所が「iTunesなどのオンラインサービスからの楽曲のダウンロードについては、アーティストにもっと高い印税を支払うべき」との判決を下しており、それ以来、同様の訴訟が相次いで提起されている。控訴裁判所の判決は、楽曲のデジタルダウンロードに関しては、アーティストに対し、物理的メディアでの販売よりもはるかに高い印税率を設定すべきというものだった。

 カーペンターさんは、訴訟に頼らずに問題を解決することができなかったと説明。「カーペンターズのアルバムにはポップミュージックの歴史に名を残すベストセラーがいくつもあり、デビューから48年が経った今も、UMGとA&Mの売り上げに大いに貢献している。両社は妹の遺産や私に対し、適正な報酬を支払ってしかるべきだ」と声明で述べている。

 UMGにメールで問い合わせたが、すぐには返答を得られなかった。

 カーペンターさんはラリー・イーザー弁護士を雇っている。イーザー弁護士はこれまでに、楽曲のライセンス契約や使用をめぐる多数の訴訟でアーティストの弁護を担当している。

 「裁判所が既に判断を示した問題を主たる論拠として、カーペンターズがこの訴訟を起こさざるを得なかったのは残念なことだ。だが、デジタルダウンロードは物理的レコードの販売ではなくライセンス契約として扱うべきであるということを、これらのレコード会社はいまだに認めようとしていない」とイーザー弁護士は語る。

Copyright 2017 The Associated Press. All rights reserved. This material may not be published, broadcast, rewritten or redistributed.