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2017年02月17日 08時46分 UPDATE

36時間連続勤務、遺品に「丸投げ禁止」「重圧かけるな」……過労自殺で刑事告訴 業務上過失致死容疑で (1/3)

西日本高速道路の社員だった男性が自殺したのは、長時間労働を減らす対策を怠ったのが原因だとして、男性の遺族が、同社の計8人を業務上過失致死容疑で告訴した。

[産経新聞]
産経新聞

 西日本高速道路(大阪市)の社員だった男性=当時(34)=が平成27年2月に自殺したのは、部下の労働実態を把握せず、長時間労働を減らす対策を怠ったのが原因だとして、男性の母親=神戸市=が16日、業務上過失致死容疑で、本社人事部長や関西支社長、男性が所属していた第2神明道路事務所長ら同社の計8人の告訴状を神戸地検に提出した。

 母親の代理人弁護士によると、男性の自殺は神戸西労働基準監督署が27年12月、労災を認定。過労自殺の責任を業務上過失致死容疑で問うのは異例という。

未経験の仕事を担当……残業月178時間

 告訴状によると、男性は高専卒業後、13年に前身の旧日本道路公団に入社し、高速道路舗装の施工管理などに従事。神戸市の第2神明道路事務所には26年10月に異動。橋の補強や撤去工事などを担当していたが、未経験だった。時間外労働は最長で月に約178時間で、約36時間連続の勤務もあり、鬱病(うつびょう)を発症、会社の寮で自殺した。

画像 自殺した男性の、職場の机の引き出しから見つかったシール
画像 自殺した元社員の男性が母親に残した遺書

 人事部長らは、パソコンのログイン時刻の調査や上司への聞き取りなどで過労の把握が可能だったのに、直属の所長や課長らは業務内容を共有する会議を開いただけで、労働時間を減らす根本的な対策をしなかったとしている。

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