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2017年02月17日 14時08分 UPDATE

北朝鮮女スパイの長い歴史を紐解く (1/3)

日本人を装い旅客機を爆破、ハニートラップ、75歳で現役。著名な3人の北朝鮮女工作員を紹介しよう。

[AP通信]

 東南アジアの海岸で爆発した韓国の旅客機。軍の将校をセックスで誘惑。小型潜水艇で北朝鮮に戻る秘密諜報員。

 北朝鮮は女スパイを最も危険で決死の任務に送り込む長い歴史がある。北朝鮮から追放された独裁者の親族が今週殺害された件で2人の女が逮捕されたことで、この奇怪な殺人事件に「北」が関与しているという疑惑が増している。

 大韓民国国家情報院では、北朝鮮の金正恩最高指導者の異母兄である金正男氏がクアラルンプール空港のショッピングエリアに立っているときに毒殺したのはこの2人の女だと考えている。しかし捜査当局からは、金正男氏の死や逮捕された女たちの情報がほとんど出されていない。

 それでは最も有名な北朝鮮女スパイたちを紹介しよう。

金賢姫

 1987年11月、バグダッドからソウルに向かう大韓航空のジェット機がアブダビに立ち寄った際、父と娘を偽装した2人の北朝鮮工作員が時限爆弾を仕掛けた。韓国の捜査当局の調べによると、この飛行機はミャンマーの海岸上空で爆発し、115人の乗客が殺害された。

 日本の偽造旅券を所持していた2人がバーレーン空港で逮捕される寸前、72歳の男性工作員は青酸化合物を仕込んだマルボロのタバコを噛み自殺した。しかし女性の金賢姫は服毒する直前に止められた。

photo 1987年12月15日、ソウル空港に降り立つ金賢姫は口をテープでふさがれている(AP Photo/Kim Chon-kil)

 当時27歳くらいだった金賢姫はソウルに連行され、10カ月後に予定されていたソウル夏季オリンピックを妨害する目的で爆弾を仕掛けたと捜査担当者に話した。

 金賢姫は死刑判決を受けたが、北朝鮮の指導者たちに騙されていたということでその後特赦された。金賢姫が書いた自伝はベストセラーとなり、元国家安全企画部員と結婚した。

photo 1988年1月15日、記者会見で話す金賢姫(AP Photo/Bei Yeon-Hong)
photo 2009年3月11日、記者会見に出席した金賢姫(Kim Kyung-hoon)
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