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2017年02月20日 08時22分 UPDATE

「カネで買われた記事」報道で注目 調査報道メディア「ワセダクロニクル」とは 編集長を直撃 (1/4)

「命にかかわる医薬品の新聞記事が、カネで買われた記事だったとしたら」――こんな記事で注目を集めた新興メディア「ワセダクロニクル」。その正体とは。

[産経新聞]
産経新聞

 「命にかかわる医薬品の新聞記事が、カネで買われた記事だったとしたら」−。こんな衝撃的な書き出しで始まる記事が2月1日、インターネット上に掲載された。発信したのは創刊されたばかりの調査報道メディア「ワセダクロニクル」。9日に2本目を掲載し、約2週間で集めた寄付金は約200万円にのぼる。マスコミ界に突如現れ、既存メディアのあり方に一石を投じたワセダクロニクルとは−。(社会部 市岡豊大)

画像 調査報道メディア「ワセダクロニクル」を創刊した渡辺周編集長=10日、早大

寄付による調査報道

 ワセダクロニクルとは、早稲田大学ジャーナリズム研究所(花田達朗所長)のもとに設立され、調査報道に特化した非営利メディアだという。大学の関与は一切なく、運営費も出ていない。プロのジャーナリストら約10人が手弁当で参加し、学生の手も借りる。

 ネット上で寄付金を募る「クラウドファンディング」で活動費を賄うといい、1本目の掲載後から受け付けを始めた。こうした寄付金による運営で調査報道を行うネット媒体は国内では初めてとみられる。

 デビュー記事は、大手通信社が配信した医薬品を扱った記事に対し、製薬会社の依頼を受けた大手広告会社から報酬が支払われていた疑いを告発する内容だった。ネットのメリットを生かし、当事者を直撃インタビューした際の生々しい動画や図解をふんだんに掲載しているのが特徴だ。

“地上戦”に10カ月

 昨年3月まで朝日新聞記者だったという渡辺周(まこと)編集長(42)に話を聞いた。

――立ち上げた理由は?

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