電通が発表した2016年の国内広告費の推定調査「2016年 日本の広告費」によると、国内の総広告費は6兆2880円と前年比1.9%伸び、5年連続で前年実績を上回った。運用型広告がけん引し、ネット広告は2ケタ成長を維持した一方、紙媒体は苦戦が続いた。
ネット広告費(媒体費+制作費)が1兆3100億円(前年比13.0%増)と好調。制作費を除く媒体費だけで1兆378億円(同12.9%増)と、初めて1兆円を超えた。運用型広告の好調がけん引した。
デバイス別ではスマートフォンが引き続き伸長。PC中心でマネタイズしてきたメディアがモバイル中心に移り、運用型広告の導入が活発化した。
テレビ広告費は1兆9657億円(同1.7%増)、ラジオ広告費は1285億円と前年比2.5%増とそれぞれ堅調だった。
紙媒体は苦戦した。新聞広告費は前年に続き、年間を通じて減少傾向で、5431億円(前年比4.4%減)にとどまった。。雑誌広告費は2223億円と、前年比9.0%減。紙雑誌を取り巻く環境は厳しさを増しているが、定額制読み放題サービスなど電子雑誌市場は拡大している。
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