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2017年02月27日 08時33分 UPDATE

製鉄の現場にもAI 熟練技術者不足を“ハイテク化”でカバー 神戸製鋼 (1/3)

神戸製鋼所の加古川製鉄所が高炉改修や、ハイテク化により生まれ変わろうとしている。

[産経新聞]
産経新聞

 神戸製鋼所の加古川製鉄所(兵庫県加古川市)が高炉改修や、ハイテク化により生まれ変わろうとしている。11月には約60年間操業を続ける神戸製鉄所(神戸市)の高炉を休止し、加古川製鉄所は高炉を持つ唯一の拠点となるためだ。鉄鋼業界は中国の過剰生産による価格下落や、国内需要の低迷で厳しい事業環境が続く。大手よりも生産能力が小さい神戸製鋼は、独自の技術と工夫で生き残ろうとしている。(大島直之)

画像 神戸製鋼所の改修した加古川製鉄所第3高炉=兵庫県加古川市

神戸休止がハンデ

 「何としても安定稼働しなくてはならない」。神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長は、昨年12月に大規模改修工事を終えて稼働を始めた加古川第三高炉の「火入れ式」で気を引き締めた。

 現在、神戸製鋼の製鉄所と高炉は神戸、加古川の2拠点3基体制だ。神戸が休止すると、残る高炉は加古川第二、第三の二基だけとなり、年間粗鋼生産量は計約820万トンから計約700万トンに減る。

 国内高炉の年間粗鋼生産量は新日鉄住金が約5千万トン、JFEスチールが約3千万トンで3位の神戸製鋼とは桁違いだ。装置産業である鉄鋼業では、生産規模はコストに直結する。神戸製鋼は、加古川を安定操業できなければ競争力を失い、収益悪化を招くリスクを抱えることになる。

最新技術の改修工事

 高炉は高さ数十メートルの円筒状で、石炭を焼き固めたコークスと鉄鉱石を交互に敷き詰めて1500度の高温で反応させて鉄を取り出す。一度火を入れると休まず稼働し続ける。

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