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2017年03月01日 08時29分 UPDATE

ギターは時代遅れの楽器に? ワシントン条約と需要激減で“絶滅危惧種”に (1/3)

ギターは絶滅危惧種になるのでは――。音楽ファンの間でこんな懸念がささやかれ始めた。

[産経新聞]
産経新聞

 ギターは絶滅危惧種になるのでは−。音楽ファンの間でこんな懸念がささやかれ始めた。主要材料となる樹木「ローズウッド」が、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の監視対象となったからだ。将来、輸出入が禁止される可能性もある。ただギターの国内出荷数は激減しており、ローズウッド絶滅の危機は遠のくかもしれない。いずれにせよ、ギターリストには寂しい時代だ。

輸出にハードル

 「海外から問い合わせはあるんですが、ちょっと応じにくいんですよね」。大阪市内のある楽器店に置かれた中古の日本製エレキギター。高値で売れるが、担当者は「輸出となると手続きが……」と話す。このギターは、部材の1つに貴重な「ブラジリアンローズウッド」が使われている。

 ブラジリアンローズウッドは、「絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている、または受けるおそれのあるもの」として、1990年代初めにワシントン条約附属書Iに加えられた。一部でも使用している製品は、規制前に伐採・加工されたものであることを示す証明書がなければ輸出入できない。

 ブラジリアンローズウッドを用いたギターは高値で取引される。多くは50〜60年代か、それ以前に製造されたヴィンテージと呼ばれるギターで、1本数百万円するものも。価格を決める際、状態の美しさとともに木材の種類も重視される。

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