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2017年03月21日 14時47分 UPDATE

「待てない社会」到来でテーマパークが行列問題の解消に本腰 リストバンドやライブエンターテインメントなど (1/2)

テーマパークで行列は避けられないもの。しかし、行列が死語になる時代に向けた取り組みが進められている。

[AP通信]

 米フロリダ州オーランドのテーマパーク「Universal Orlando Resort」の新しいアトラクション「Race Through New York Starring Jimmy Fallon」では、来場者は列に並んで順番を待つ代わりに、ソファでくつろぎ、男性アカペラコーラスグループ“バーバーショップカルテット”の歌を聞きながら、順番待ちができる。

photo (Universal Orlando Resort via AP)

 米Universal Parks & Resortsは、こうして行列を作らずに順番待ちができる“仮想的な行列方法”に先陣を切って取り組んでいる。他人の背中をみながら行列をじりじり前進するという退屈な時間を過ごさずとも、パーク内を歩き回ったり、ライブエンターテインメントを楽しんだりしながら、絶叫マシーンの順番を待てるようにしようという取り組みだ。

 こうした“行列なし”の順番待ちについて、Universalのクリエイティブディレクター、ジェイソン・シュレル氏は次のように語る。「私たちにとって、これはちょっとした科学実験のようなものだ。当社のテーマパークへの来場者にとって最大の不満の1つが行列であることは、何年も前から分かっていたことだ」

 Universalは今年5月にオープンする別のアトラクションでも、このコンセプトを試す方針だ。オーランドに新たにオープンするウォーターパーク「Volcano Bay」では、来場者はリストバンドを渡され、自分の順番をアラートで知らせてもらえるという。

 「当社のテーマパークは恐らく将来的にこの方法を採用していくことになるのだろう。私はよく冗談めかして言うのだが、この第一歩はいずれ、テーマパークの行列のことを知らない世代へとつながるのではないだろうか。“列に並んで待つってどういうこと? ねえ、おじいちゃん、それってどういう意味?”と孫に尋ねられる時代がくるのだろう」とシュレル氏は語る。

 各テーマパークはこれまで、アトラクションの待ち時間を短縮あるいは不要にするための各種の取り組みを進めてきた。行列を作らずに順番を待ってもらうというのは、その中でも最新の取り組みだ。どのみち待つ必要があるのなら、待つという体験を改善しようというわけだ。

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