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2017年03月29日 09時06分 UPDATE

AV女優“搾取”の実態 ギャラ半額超は中抜き……芸能人への転身は一握り (1/5)

「成功者は一握りしかおらず、一度足を踏み入れると簡単に抜け出せない」

[産経新聞]
産経新聞

 アダルトビデオ(AV)業界の闇はどこまで深いのか。所属女優を撮影現場へ違法に派遣したとして、AVプロダクション「クローネ」(東京都目黒区)が2月、大阪府警に労働者派遣法違反(有害業務派遣など)容疑で摘発された。大阪の路上でスカウトされた女性を自社の寮に囲い込み、週1本以上のペースで作品に出演させていたという。体を張るAV女優は高額のギャラが得られるイメージもあるが、この女性の場合、クローネやスカウト側に“中抜き”され、唯一の主演作でも正規の出演料の半額以下の15万円しか手に入らなかった。性風俗業界の関係者は「成功者は一握りしかおらず、一度足を踏み入れると簡単に抜け出せない」と指摘する。(井上浩平)

画像 被害者の女性がアダルトビデオ(AV)に出演したときの出演料の流れ。業界の“搾取”の一端が明らかになった

「アリバイ会社」のサポートも

 「全国から新人モデル大募集中!!」「アットホームで働きやすい雰囲気!」「モデル満足度No.1」

 クローネのホームページには、所属女優たちが豊かな胸を強調した服装で登場し、笑顔を振りまいている。確かにAVプロダクションとうたってはいるものの、世間が想像する“アンダーグラウンド”的な雰囲気は巧みに避けている。

 AV女優を「モデル」と呼び、提携している美容院やエステサロン、託児所を利用できることをアピール。AVの仕事をしていることが家族や知人に分からないようにするため、勤務先を装える「アリバイ会社」のサポートが受けられることも説明する。自社が所有するワンルームマンションの寮も完備しているとし、安心して働ける環境をとにかく強調している。

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