ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ニュース
2017年04月11日 09時19分 UPDATE

迷走する日本郵便……楽観的なはがき値上げ 「タブレットで高齢者見守り」も疑問 (1/4)

郵便はがきが「62円」に値上げされる。日本郵便は値上げで年300億円程度の増益効果があると予測するが、いささか楽観的過ぎないか。

[SankeiBiz]

 □産経新聞編集委員・福島徳

 新年度に入って、生活関連品の値上げが相次いでいる。家庭用オリーブオイルや一部の紙巻きたばこの価格が引き上げられ、さらにはバターなどの乳製品、ティッシュペーパーなどの家庭用紙製品も順次、値上げされる。

 ところが、郵便はがきが値上げされることは意外と知られていない。その理由の一つは、日本郵便が値上げを発表したのが、政府が2017年度予算案を決定したのと同じ昨年12月22日だったからだろう。

 それはさておき、値上げは6月1日から実施され、通常はがきは10円値上げされ62円になる。定形外郵便物や、ゆうメールは新たに規格を設け、それに収まらないものを最大150円値上げする。消費税増税時を除けば郵便料金の値上げは実に23年ぶりになる。ちなみに年賀はがきだけは52円に据え置く。

 日本郵便によると16年3月期は、はがきに限ると294億円の赤字だったが、このままでは18年3月期に郵便事業全体が赤字転落する見通しだという。日本郵便では今回の値上げに伴い、通常はがきの差し出し数が年間約2億通減る一方、年300億円程度の増益効果があると予測する。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright (c) 2017 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.