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「UPQ Phone A01X」焼損事故 一問一答

» 2017年05月10日 13時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 UPQ(アップキュー)が輸入・販売しているAndroidスマートフォン「UPQ Phone A01X」において、同社が把握しているだけでも4件の焼損事故が発生した。いずれも充電中のバッテリーが関連したもので、うち2件では火災が発生している。

 本件について、UPQに対して質問を行ったので、文章を整えた上で掲載する。

計4件の焼損事故が報告された「UPQ Phone A01X」 計4件の焼損事故が報告された「UPQ Phone A01X」

―― お知らせ文にある「2016年9月29日」の事故について、消費者庁の報道資料(PDF形式)では発生日が「平成28年(2016年)9月22日」となっている。このズレは何に起因するものか。

UPQ 消費者庁資料に記載されているのは「事故発生日」だ。弊社のリリースにおける日付は、弊社宛に連絡があり、(火災に至った焼損事故を)弊社が認識した日となる。

UPQのお知らせ文 UPQのお知らせに記載されている「2016年9月29日」は、同社が1件目の焼損事故(火災)を把握した日
消費者庁の資料 消費者庁が2016年10月14日に発出した「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表」(PDF形式)に記載されている「平成28年9月22日」は実際に事故が発生した日

―― 3月28日に発生した2回目の火災事故について、消費者庁への報告が遅れて同庁から厳重注意があった。報告が遅延してしまった理由は何か。

UPQ 担当者が報告メールを送信する際に、送信先アドレスを誤ってしまった(※)。それに気付いて再送信を行ったが、結果として期限から20分の遅延(4月27日0時20分頃)で報告完了となった。

 期限直前の提出となったのは、期限当日まで「事故報告書類」作成における事実確認に時間を要していたことも一因だ。以上が、報告が遅延した経緯となる。

※筆者注:消費生活用製品安全法に基づく「重大製品事故」の情報報告は、電子メールやWebサイトでも受け付けている(参考リンク

消費者庁の資料 消費者庁が2017年5月9日に発出した「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表」(PDF形式)では、重大製品事故の報告遅延についてUPQに厳重注意を行った旨を記載している

―― 対応の発表が「2017年5月下旬を目処」としているが、なぜ対応を即時発表できないのか。バッテリー単体が原因であれば「バッテリーの交換を実施する」と発表すれば良いと思うが、その予定なのか。

UPQ 対応方針の案内予定は(案内文に記載の通り)5月下旬となる。それまで待っていてほしい。対応内容の詳細は、その発表で案内する。

―― 今回はA01Xの焼損事故だが、その先代に当たる「UPQ Phone A01」も仕様が近似しており、バッテリーも両機種で共通だ。A01では焼損事故の報告はないのか。

UPQ 今回の4件の焼損事故は全て「A01X」で発生したもので、消費者庁の資料に掲載された事故情報も「A01X」のものだ。

 万が一「A01」でも同様の問題が発生する可能性があると判明した場合は、その際に公表する予定だ。

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