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2017年05月15日 17時46分 UPDATE

Appleがネバダ州のデータセンターに10億ドルを追加投資

Appleは米国内への投資と雇用の拡大を発表した。いつものようにクリーンエネルギー仕様だ。

[AP通信]

 米Appleは5月10日、ネバダ州リノ郊外にある大規模データセンターを10億ドルで拡張する計画を発表した。投資は倍額となり、現場の労働者はおよそ3倍に増えることになる。さらに同社はこのデータセンターキャンパスで従業員を100人追加雇用する計画だという。

 この計画は、リノ市のダウンタウンの更地に400万ドル規模の物流倉庫を建設するというAppleの計画をリノ市議会が承認したことを受けて発表された。Appleはこの計画で数百万ドルの税制優遇を受けることになる。

 「当社のデータセンターと関連施設の拡張のために10億ドルを追加投資し、地域経済への貢献を拡大できることにワクワクしている。拡張計画の一環として、従業員を100人増員する計画だ。建設現場ではさらに300人の雇用を生み出すことになる」とAppleの広報担当者ジョシュ・ローゼンストック氏はAP通信宛てのメールで語る。

 Appleは先週、米国における製造業の雇用創出を目指し、新たに10億ドルのファンドを発表したが、詳細は明らかになっていない。さらにAppleは米国経済で自らが果たしている役割を強調すべく、同社の全米8万人の従業員について州別の内訳を公開。半数以上がカリフォルニア州のシリコンバレーに集中している。

 Appleは現在、ネバダ州では700人以上の従業員を雇用している。ローゼンストック氏によれば、ネバダ州はAppleの太陽光発電事業の拠点であり、「データセンターの電力をクリーンエネルギーでまかなっている」という。

photo 環境保護への取り組みを強調するApple(Image/ITmedia via Apple)

 Appleが2012年に10億ドルでの建設を決めたネバダ州のデータセンターは、リノスパークスから24kmほど東、州間高速道路80号線沿いのTracy発電所近くのReno Technology Parkにある。Teslaの超巨大バッテリー工場があるTahoe Reno Industrial Center(TRIC)とリノの間に位置する場所だ。

 Appleは2012年、このデータセンターの建設をめぐり、固定資産税や売上税で8900万ドルの減税を受けている。

 ネバダ州のブライアン・サンドバル知事はこのデータセンターについて、「ネバダ州北部における大規模な経済開発の初の成功例であり、おかげでこの一帯はITとイノベーションで知られるようになった」と語る。

 「この地域に10億ドルを追加投資するというAppleの判断は、私たちのパートナーシップが成功したことの証だ。世界の一流企業がネバダ州に集まり、何百もの雇用を創出し、地域社会に投資し、この州を永住の地にしてくれている実例でもある」と同知事は10日の声明で語った。

 地元紙Reno Gazette-Journalによれば、市議会議員のジェニー・ブレクス氏は10日、ダウンタウンの土地をめぐるAppleとの取引に反対票を投じ、「私たち皆のためではなく、強力なコネを持つ一部の強力な企業のためだけの不公平な優遇税制」を撤廃するよう呼びかけた。

 ヒラリー・シーブ市長と市議会議員のポール・マッケンジー氏は、こうした開発によって市全体がメリットを享受している、との考えだ。

 「Appleはただお金を払うのではなく、最低限暮らしていけるだけの生活賃金を払ってくれている」とマッケンジー氏は語る。

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