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2017年06月12日 07時13分 UPDATE

東名事故、車はなぜ中央分離帯を乗り越えた?

高速道路で乗用車が中央分離帯を飛び越えて観光バスに突っ込んだ事故。車はなぜ中央分離帯を乗り越えられたのか。

[産経新聞]
産経新聞

 高速道路で乗用車が中央分離帯を飛び越えて観光バスに突っ込んだ事故。ドライブレコーダーの記録などを見た専門家らも、前代未聞の映像に驚くとともに、乗用車がスピードを出し過ぎたことが事故の原因ではないかとの見解を示した。

 交通政策などに詳しい関西大の安部誠治・社会安全学部長は「中央分離帯の形にもよるが、通常は運転を誤っても(制限速度の場合である)80キロ程度であれば中央分離帯にぶつかれば、走っていた車線で止まるはず。ただし、よほどスピードが出ていれば、その勢いで乗り越えることもあり得る」と指摘。高速道路は一般道と比べ日常的に点検が行われていることから、「道路の構造が古くなっていることは考えにくい」と推察する。

画像 観光バスのドライブレコーダーで記録された、空中を回転してバスのフロントに衝突する反対車線の乗用車(上から下)=10日午前7時30分ごろ、愛知県新城市(東神観光バス提供)

画像 東名高速道路上り線で乗用車(上)と衝突した観光バス=10日午前、愛知県新城市(共同通信社ヘリから)
画像 東名高速道路上り線で、乗用車(上)と衝突した観光バス=10日午前、愛知県新城市(東神観光バス提供)

 県警などによると、事故現場付近の中央分離帯は盛り土のようになっており、スピードを上げた乗用車が乗り上げて、中央分離帯を飛び越えた可能性もあるという。安部氏は「おそらく100キロ以上のスピードを出した状態で走行していたのではないか」と推測した。

 また、流通科学大の三谷哲雄教授(交通計画)も、この乗用車が盛り土に乗り上げた可能性を指摘。乗用車が、仮に制限速度を守り、今回のような事故を起こした場合「やむを得ない策」として、(1)盛り土部分の手前で車両をはね返すような防護柵の設置、(2)中央分離帯の高さを現状よりも高くする−といった策を提示した。

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