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2017年06月13日 07時47分 UPDATE

衝撃的被曝で「ずさん」続々 核物質26年放置 除染不十分 汚染室内に3時間…… (1/4)

「大洗研究開発センター」の被曝事故で、数々の「ずさん」が露呈している。

[産経新聞]
産経新聞

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被曝(ひばく)事故で、数々の「ずさん」が露呈している。当初発表された「2万2000ベクレルの体内被曝」という衝撃的な数値は、体表面の放射性物質も検出していた可能性があり、信用性が消失。事故想定の甘さから、作業員を退出させる準備に手間取ったことも分かった。高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉などに続き、機構への信頼が揺らぐ事態が続いている。(社会部編集委員 鵜野光博)

「シュー」空気が漏れる音 

 6月6日午前11時15分ごろ、同センター燃料研究棟の108号室で事故は起きた。

画像 核燃料物質を包んだ内部の袋が破裂し、作業員が被曝した金属製貯蔵容器(原子力機構提供)
画像 「大洗研究開発センター」の作業員が被ばくした事故現場。黒い点が飛散したプルトニウムとみられる(原子力機構提供)

 20〜50代の作業員5人が取り組んだのは、核燃料物質が収納された貯蔵容器の点検。直径10センチ程度の茶筒のような形だ。機構が原子力規制委員会と文部科学省に行った説明を総合すると、蓋を閉じていた6本のボルトのうち、4本を取り外すと、「シュー」という空気が漏れるような音がして、蓋が少し持ち上がった。作業員はここで放射性物質の飛散を懸念し、周辺の一部を拭き取って調べたが、問題はなかったという。さらに残り2本のボルトを蓋を抑えながら取り外したところ、容器の中で核燃料物質を包んでいた2重のビニール袋が破裂。ボルトを外した50代の作業員は「おなかに風圧を感じた」という。

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