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2017年06月14日 08時09分 UPDATE

東名バス事故、大惨事を救ったのは「フレーム」だった 専門家が指摘

東名高速の衝突事故で、乗用車はバス前部の強度の高いフレーム部分にぶつかっていた。これによってバス側の被害が軽減されたと専門家は指摘している。

[産経新聞]
産経新聞

 愛知県の東名高速道路で、乗用車が中央分離帯を越えて対向の観光バスに衝突した事故で、乗用車がバス前部の強度の高いフレーム(骨組み)部分にぶつかっていたことが12日、県警への取材で分かった。専門家は、バス側の被害が軽減された要因と指摘している。

画像 東名高速道路で乗用車と衝突し、前部が大破した観光バス=10日、愛知県新城市
画像 観光バスの車載カメラに記録された衝突直前にハンドルを左に切る運転手(東神観光バス提供)

 事故では乗用車の医師伊熊正光さん(62)=浜松市東区=が多発外傷で死亡、バスの乗客乗員計47人のうち45人が重軽傷を負った。民間の事故調査会社「日本交通事故調査機構」の佐々木尋貴代表は「仮に乗用車がバスの天井部分やフロントガラスに衝突していたら、被害はさらに甚大になっていただろう」と指摘した。

 佐々木代表によると、バスは軽量化のため天井部分などがもろい分、フレームが強化されているという。

 一方、バスを運行する「東神観光バス」の斎藤雅宣社長(56)は取材に「事前にシートベルト着用を徹底したことと、衝突直前に運転手がハンドルを左に切りながら補助ブレーキをかけたことが被害軽減につながったのかもしれない」と語った。実際に多くの乗客がシートベルトを着用。軽傷を負った愛知県豊川市の主婦(68)は「ベルトのおかげで顔を打っただけで済んだ」と話した。

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