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2017年06月15日 17時48分 UPDATE

“いいね量産工場”摘発 タイで大量のスマートフォンとSIMカードを押収

タイでクリックファームが運営されていたという。ターゲットは中国製SNSのWeChat。

[AP通信]

 タイで逮捕された3人の中国人男性が、中国の人気SNS「WeChat」で“いいね”や閲覧数を増やすために、数百台のスマートフォンと数十万枚のSIMカードを使って、いわゆる「クリックファーム」を運営していたことを認める供述をしているという。タイ警察が6月13日、明らかにした。

photo WeChat(Image/ITmedia via WeChat)

 タイ入国管理局のイティコーン・アトハナルク局長によれば、3人はそれぞれ、自分たちで増やした“いいね”の数や閲覧数に応じて、月額10万〜15万バーツ(2950〜4400ドル)を稼いでいたという。クリックファームの目的は、オンラインサイトの閲覧数を不正に増やし、サイトの評価や収益性を高めることにある。例えば政治家の中にはSNSのフォロワー数を自慢したがる人もおり、また、サイトのクリック数の増加は広告収入の増加につながる。

 WeChatは中国最大のSNSプラットフォームであり、テキストメッセージの送信やオンラインストアなどにも利用できる。

 タイ警察は11日、首都バンコクから200キロほど東に位置するサケーオ県のとある住宅を家宅捜索し、476台のスマートフォンと約34万7200枚のSIMカードを押収した。逮捕されたのは、ワン・ドン容疑者、ニウ・バン容疑者、ニー・ウェンジン容疑者の3人。いずれも、労働許可証なしで就労し、関税を支払わずにスマートフォンを密輸した罪に問われている。

 入国管理局長によれば、警察は住民の不審な行動について複数の通報があったことを受け、今回の家宅捜索に踏み切る前から、この住宅を張り込んでいたという。警察は12日にも同様の容疑で別の住居を家宅捜索したが、こちらは空振りに終わっている。だが当局は、他にもこのクリックファームの一味が逃亡中だと考えている。容疑者らがこれほど大量のSIMカードをどのようにして入手したかについては、まだ定かではない。SIMカードはタイの大手3社の携帯電話事業者のものだという。

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