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2017年06月28日 07時53分 UPDATE

「そっくり本」に小学館激怒……類似本、どこまでなら許される? (1/4)

「やせるおかずの作りおき」という料理本の題名や表紙デザインが自社の本に酷似しているとして、小学館が販売停止などを求める騒ぎがあった。一体どこまでの類似なら許されるのか?

[産経新聞]
産経新聞

 「やせるおかずの作りおき かんたん177レシピ」(新星出版社)という料理本の題名や表紙デザインが自社の本に酷似しているとして、小学館(東京都千代田区)が販売停止などを求める騒ぎがあった。結局、新星出版社(東京都台東区)側が同書を出荷しないことで両社間で合意が成立した。大ベストセラーの類似本はこれまでもたくさん生まれ、係争に発展したケースもある。一体どこまでの類似なら許されるのか? そんな素朴な疑問から取材を進めたら、意外な事実も見えてきた。

「誤認、混同の恐れ」

 問題となった新星出版社の本は今年5月に刊行された。小学館はこの本について、2015年1月に出版した「やせるおかず 作りおき」と、タイトルやその配置、表紙デザインなどが酷似していると主張。6月9日付で、新星出版社に対し「読者の方々が誤認、混同して購入する恐れがある」と販売停止などを申し入れた。


画像 小学館の大ベストセラー「やせるおかず 作りおき」
画像 販売停止となった新星出版社の「やせるおかずの作りおき かんたん177レシピ」

 小学館の「やせるおかず 作りおき」は料理研究家の柳澤英子さんが劇的にやせた自らの体験をもとに、忙しい人でも楽に続けられる「作り置き」料理を紹介したダイエットレシピ本。発売から2年半で80万部超のベストセラーとなっており、シリーズ6冊の累計発行部数は246万部を上回っている。虎の子の大ヒットシリーズなのだ。小学館側の異例の申し入れの背景には、そうした事情もある。

 両者間の話し合いによって騒動が収束したのは、6月12日の騒動発覚から間もない同14日。小学館は同日、公式サイトで合意を発表。新星出版社も公式サイトで読者や関係者らに謝罪した上で、「本件の指摘事項であるタイトル・カバーデザインの選定に関しましては、シリーズ書籍の一冊ということで弊社編集本部が主導したものであり、著者は一切かかわっておりません」とするコメントを明らかにした。

大きさや中身には違い

 この2冊、どの部分が、どのくらい似ているのか−。実際に読み比べてみた。

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