ITmedia NEWS > 速報 >
ニュース
2017年07月18日 09時30分 UPDATE

トランプ政権、サイバー軍を陸海空軍と同等の組織に再編へ

NSAから独立させ、自律性を高めるという。

[AP通信]

 トランプ政権は攻守双方におけるサイバー作戦を実行するための軍事命令系統を数カ月遅れで再編し、イスラム国(IS)などの敵とのサイバー戦争における米国の実行力を高めようとしている。米高官が語った。

 この再編計画で米サイバー軍は、諜報活動が中心だったNSA(国家安全保障局)から最終的に分離されることになる。

photo サイバー軍は現在NSA内に設置されている(AP Photo/Patrick Semansky)

 詳細はまだ検討中だが、数週間のうちに正式決定と発表が行われるものとみられる。複数の米高官が匿名で語った。

 再編の目的は、米サイバー軍がNSAと協調していることから派生する制限から解放され、より自律的に活動できるようにすることだ。NSAの活動は電話、インターネットなどの諜報データを世界中から収集するというものだが、その活動は敵軍に対する軍事行動と相反することがある。

 サイバー軍を独立した軍事部隊にすることで、陸、空、海、宇宙といった従来の領域と同様にデジタル空間でも戦えるようになる。外国やテロリストグループ、ハッカーからのサイバー攻撃や侵入と行った脅威は増しており、2016年の大統領選挙への介入などロシアからのハッキングに対する恐れも拡大している。今回の動きはこうした背景を反映したものだ。

 サイバースペースにおける米国の軍事活動は長い歴史を持つ。情報収集、敵のネットワークを破壊、通常の軍事ミッションを支援するなどの活動を秘密裏に実行している。しかし、他の国がサイバースパイやサイバー攻撃の活用を広げるにつれ、米政府はサイバー作戦を日常の軍事活動に組み込み能力を高めることが必要だと確信するに至った。

photo サイバー軍とNSAのトップを兼務するマイク・ロジャーズ氏(AP Photo/Jacquelyn Martin)

Copyright 2017 The Associated Press. All rights reserved. This material may not be published, broadcast, rewritten or redistributed.