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2017年07月19日 07時32分 UPDATE

広まるか「昆虫食」 ゴキブリは素揚げ、蚕の繭は「醤油」に!? (1/4)

蚕の繭を発酵させて作る醤油風調味料「シルク醤油」の試作が進んでいる。独自のタンパク源として「昆虫食」の普及に取り組む人たちが試行錯誤を続けている。

[産経新聞]
産経新聞

 醤油(しょうゆ)醸造の発祥の地として日本遺産に認定された和歌山県湯浅町で、蚕の繭を発酵させて作る醤油風調味料「シルク醤油」の試作が進んでいる。来年の販売に向けて、8月にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを開始する。和歌山県では2年前、イナゴを使った醤油のような味わいの昆虫発酵調味料「イナゴソース」も誕生。独自のタンパク源として「昆虫食」の普及に取り組む人たちが試行錯誤を続けている。(山田淳史)

画像 蚕の繭を使って作った「シルク醤油」と、開発した「昆虫エネルギー研究所」の佐藤裕一代表=大阪府岬町

大豆の代わりに

 シルク醤油は、イナゴソース開発にも関わった「湯浅醤油」(湯浅町)の新古敏朗社長と、大阪府岬町と和歌山市に事務所を置く「昆虫エネルギー研究所」の佐藤裕一代表らが発案。大豆の代わりに蚕の繭を使用し、麹や塩も入れて発酵させて作る。

 昨年1月から試作を繰り返し、新古社長は「初めて味見したときは、何でこんなに甘いのかと驚いた。大豆や小麦からくる味わいとは違った」と話す。

 ただ、販売できるだけの量を醸造するには多額の材料費が必要となる。高級な繭を購入する場合、1キロ10万円以上もかかるからだ。

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