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2017年08月04日 07時32分 UPDATE

Appleの次なるイノベーションの舞台はARか (1/3)

ついにARKitで拡張現実への舵を切ったApple。そこで何をやろうというのか。

[AP通信]

 米Appleのスマートフォン「iPhone」には、拡張現実(AR)への跳躍板という次なる大きな役割が待ち受けているようだ。ARは、現実の風景にデジタル要素を重ね合わせ、画面を通じて現実世界を拡張する技術だ。

photo (AP Photo/Marcio Jose Sanchez)

 ARについて聞いたことがあるとすれば、恐らく「Pokemon GO」を通してではないだろうか。Pokemon GOは、現実のさまざまな場所を歩き回りながら、スマートフォンの画面に表示される架空のキャラクターを捕まえて楽しむゲームだ。さらにARは教育現場の他、製品組み立てや倉庫の在庫管理といった分野にも活用されつつある。

 目下Appleが目指してるのは、ARを単なるニッチな技術から大衆市場向けの技術へと転換することだ。Appleは今秋iPhoneにAR機能を追加する予定であり、そうなれば、創意に富んだ新しい方法で現実世界とデジタル情報を融合する新たなアプリが大量に登場するための土台が整うことになる。

 Appleのティム・クックCEOは8月1日、業績発表後の電話会見でARについて「極めて重要な技術であり、いずれ私たちはその始まりを振り返り驚嘆することになるだろう」と語った。多くのアナリストもクック氏と同じ意見だ。IT調査会社Jackdaw Researchのジャン・ドーソン氏はAppleのARプラットフォームについて、「2008年にApp Storeが開設されて以来、Appleが開発した中で最も重要なプラットフォームだ」と述べている。

 ただし難点もある。それは、ARのキラーアプリがどのようなものになるかをまだ誰も具体的に提示できずにいることだ。少なくとも、1年前に登場し既に人気が下火のPokemon GOを超えるようなものは出ていない。アナリストらはもっと一般的な話として、ARにはゲームやホームリモデリング(今の部屋に新しい家具を配置した様子を視覚化するなど)、教育、ヘルスケアなど、さまざまな分野で活用の可能性があると指摘する。

 しかし今のところ私たちに提示されているのは、「スターウォーズ」風のドロイドが街中に出現したり、NASAの宇宙探査機を目の前に映し出したり、画家ゴッホの寝室をバーチャルに体験できたりなど、基本的には開発者が作成したデモレベルのものばかりだ。

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