ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >
ニュース
2017年08月14日 07時20分 UPDATE

台風予測技術の「限界」 迷走・ノロノロ……台風5号は手強かった (1/4)

台風5号は太平洋上を“迷走”し、気象庁職員も「予報官泣かせ」と認める手ごわい相手だった。台風5号の全貌は? そして、今シーズンの台風は引き続き異例づくしになるのか。見通しを探ってみた。

[産経新聞]
産経新聞

 6日間にわたって日本列島を縦断し、死者2人の被害を出した台風5号は9日午前3時、温帯低気圧となり台風としての寿命を終えた。気象庁によると、台風の発生から消滅までの平均期間5・3日に対し、5号は3倍以上の18・75日で、統計のある昭和26年以降で史上3位となった。太平洋上を“迷走”し、気象庁職員も「予報官泣かせ」と認める手ごわい相手だった台風5号の全貌は? そして、今シーズンの台風は引き続き異例づくしになるのか。見通しを探ってみた。(社会部 市岡豊大)

画像 台風5号の大雨で冠水した道路で、立ち往生した作業車の撤去に当たる消防署員ら=5日午後、鹿児島県奄美市
画像 台風5号の影響で漁港に打ち寄せる高波=7日午前6時38分、高知県安芸市
画像 8日午前10時現在の台風5号の経路図。長野県南部で台風の進路が北寄りにそれていることが分かる(気象庁ホームページから)

 「どちらに台風5号が向かうのか非常に悩ましかった。気象庁の数値予報モデルでも結論が分かれ、結局は予報円を大きく描くしかなかった。ここまで難しいケースは珍しい」

 気象庁アジア太平洋気象防災センターの室井ちあし室長はそう振り返る。

       1|2|3|4 次のページへ

copyright (c) 2018 Sankei Digital All rights reserved.