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» 2017年08月24日 13時45分 公開

元CIA工作員がTwitter買収を目指し資金調達を開始 狙いはトランプ大統領のツイート阻止

クラウドファンディングサイトGoFundMeで。だが達成したとしても……。

[AP通信]

 米CIA(中央情報局)の元女性工作員であるバレリー・プレイム・ウィルソン氏は目下、ドナルド・トランプ米大統領によるツイートを阻止すべくTwitterを買収するという目標の下、クラウドファンディングで資金調達を実施している。

 ウィルソン氏は8月16日、クラウドファンディングサイトGoFundMeでこの資金調達の活動をスタート。「Twitterの経営陣がトランプ氏の暴力的で憎悪をあおる発言をやめさせないのなら、私たちがやるしかない。#BuyTwitter #BanTrump」とツイートした。GoFundMeのページには、トランプ大統領のツイートは「米国にダメージを与え、国民を危険に陥れている」とのコメントを掲載している。

photo 元CIA工作員のウィルソン氏(AP Photo/Jonathan Short)

 ウィルソン氏は10億ドルの調達を目標としているが、スタートから1週間となる23日午前までに集まった額は6000ドル足らずとなっている。

 これを受け、ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官はメールで声明を発表。調達額が伸びないのは、共和党トランプ大統領によるTwitterでの発言を国民が歓迎している証拠だ、とコメントしている。

 「大統領の表現の自由を奪おうというウィルソン氏の馬鹿げた試みは、明らかに憲法違反であり、まさに憎悪と不寛容の現れだ」と声明は続く。

 ウィルソン氏はGoFundMeのページで、Twitterの過半数株を購入するための資金を調達したいとの目標を明言。十分な資金を調達できず、過半数株の取得が難しい場合は、「相当量の株式」を購入し、Twitterの年次株主総会において自らの提案への支持を集めたい考えだという。

 もっとも、ウィルソン氏が10億ドルの目標を達成できたとしても、Twitterの過半数株を購入するにはまだ程遠い額だ。Twitterの過半数株を購入するとなると、23日時点の相場で60億ほどが必要となる。ただし10億ドル分の株式を取得すれば、ウィルソン氏は筆頭株主として、Twitterの経営に影響力を行使する極めて強い立場に立つことが可能だ。

 Twitterは23日、同社の買収を目指すというウィルソン氏のツイートについて、コメントを断っている。

 ウィルソン氏がCIAの工作員であったことは、ジョージ・W・ブッシュ政権下の2003年に、政府高官によって暴露された。夫で元外交官のジョー・ウィルソン氏がブッシュ大統領のイラク侵攻を批判したことを受けての報復とされている。ウィルソン氏は2005年にCIAを退職した。

photo 元CIA工作員のウィルソン氏(AP Photo/Jonathan Short)

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