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» 2017年09月21日 07時01分 公開

中国「爆買い」の次は「爆留学」 就職で“過当競争”も (1/3)

中国から海外に留学する若者が近年激増している。帰国者たちの就職市場における過当競争も起きており、安易に高コストの海外留学を選択することへの警鐘を鳴らすメディアもある。

[産経新聞]
産経新聞

 中国から海外に留学する若者が近年激増している。こうした“爆留学”ブームは高度な能力を持つ人材を国内産業に供給する半面、帰国者たちの就職市場における過当競争と待遇の低下をもたらしており、安易に高コストの海外留学を選択することへの警鐘を鳴らすメディアもある。(中国総局 西見由章)

 「ますます多くの海外留学生が『海帰』を選択し、非常に勢いのある祖国の創業ブームに身を投じている」(国営新華社通信)

 「海帰(ハイグイ)」とは海外留学から帰国した人たちを指す。中国のシンクタンクの調査によると、2016年末までに中国に帰国した海外留学生の総数は265万人に上る。16年に留学のため出国したのは54万4500人で、07年の14万4千人と比べると3・7倍まで増加した。留学後、現地に残って研究・就職するのではなく帰国を選ぶ人の割合も増えており、16年は43万2500人が留学から帰国した。07年の4万4千人と比べると10倍近い数字だ。

 ちなみに日本人の海外留学者数は、経済協力開発機構(OECD)などの調査によると2014年で5万3197人(前年度比2153人減)と低迷している。

 在フランス中国大使館の公使参事官は新華社に対して、17年には海外留学生の帰国者数が初めて出国者数を上回りそうだと言及。「これは近年、国が海外留学生の帰国創業を支援するために実施した一連の政策の効果だ」と胸を張る。

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