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» 2017年09月22日 08時10分 公開

青函トンネル「レール3本」の謎 新幹線と在来線が同じ路線走れる (1/3)

青函トンネルは、全国でも珍しい「三線軌条」と呼ばれる特殊なレール敷設が施されており、新幹線、在来線の貨物車など、異なるレール幅の車両が同じ路線を走ることができる。

[産経新聞]
産経新聞

 2031年に開業が予定されている鉄道新線「なにわ筋線」。大阪中心部から関西国際空港への新しいアクセス路線をめぐり、鉄道の「レール幅」の違いがにわかに注目されている。阪急電鉄は同線への乗り入れを目指しているが、その場合は新型車両が必要になる。レール幅が既存の神戸線、宝塚線などは1435ミリなのに対し、なにわ筋線は1067ミリと異なるためで、現在の車両では直通は不可能なのだ。

「はやぶさ」も貨物も

 津軽半島の北部にある青森県今別町。全長53・85キロを誇る青函トンネルの本州側の入り口があり、線路を見下ろせる展望台が設けられるなど、公園として整備されており、ちょっとした観光スポットとなっている。トンネルが貫通した昭和60年時に首相だった中曽根康弘氏による「青函随道」と書かれた額が入り口上部に掲げられ、それに見守られながら、北海道新幹線のE5系、H5系「はやぶさ」が轟音を上げてトンネルに突っ込んでいく。

画像 三線軌条を走る北海道新幹線「はやぶさ」

 しかし、通過していくのは新幹線だけではない。赤い機関車に引かれた在来線の貨物列車も通る。新幹線のレール幅は標準軌と呼ばれ、世界でも多くの国で採用されている1435ミリ。一方、貨物列車はJR在来線で採用されている狭軌で、幅は1067ミリ。異なるレール幅の両者が同じ路線を走ることはできないはずだが、この区間は全国でも珍しい「三線軌条」と呼ばれる特殊なレール敷設が施されているのだ。

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