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» 2017年09月26日 07時32分 公開

破綻した「玩具店の巨人」米トイザラス Amazonとスマホゲームに飲み込まれ…… (1/3)

米トイザラスが事実上経営破綻した。トイザラスは日本市場では健闘しているが、本国での動揺の余波が日本に及ぶ可能性もありそうだ。

[産経新聞]
産経新聞

 世界最大の玩具小売りチェーン、米トイザラスが18日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請したと発表し、事実上経営破綻した。トイザラスは世界約40カ国に店舗を擁し、売上高は115億ドル(約1兆3千億円)の「玩具店の巨人」だったが、このところは5年連続の減収に見舞われ、財務状況が悪化していた。背景にはアマゾン・コムなど通販業者との競争に加え、堅調な米国の玩具市場に大手量販店のウォルマート・ストアーズなどが力を入れていることがある。トイザラスは日本市場では健闘しているが、本国での動揺の余波が日本に及ぶ可能性もありそうだ。(ワシントン 小雲規生)

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 「あまりにもひどい値下げ競争にさらされている」

 トイザラスのデビッド・ブランドン最高経営責任者(CEO)は6月の電話会社会見で、競争環境の厳しさに不満をもらしていた。

 それから約3カ月がたった9月18日、トイザラスは事実上の経営破綻を発表。声明では「50億ドルにのぼる負債の再構築を進めるための対応だ」と説明した。一方、トイザラスの店舗の大半は利益が出ている状態だとも強調し、今後も店舗とオンラインでの営業を継続していくとしている。

 トイザラスは1990年代に玩具の大型専門店として存在感を拡大。2005年に投資ファンドに買収されてからも規模は大きくなり続け、12年1月期には売上高が139億ドルに達した。しかしその後は5年連続の減収で、最終赤字は17年1月期で4期連続という苦境に立たされてきた。

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