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» 2017年09月27日 07時53分 公開

30年かけ定着「糸ようじ」 小林製薬の試行錯誤 (1/3)

小林製薬の「糸ようじ」が発売されて今年で30年を迎えた。発売当初はCM放映が自粛に追い込まれるほどだったが、試行錯誤を経て徐々に浸透し、ロングセラー商品に成長した。

[産経新聞]
産経新聞

 歯と歯の間のよごれを取る小林製薬の「糸ようじ」が発売されて今年で30年を迎えた。発売当初はCM放映が自粛に追い込まれるほど日本ではなじみの薄い商品で、改良した新製品がたった半年で店頭から消えたこともあった。しかし試行錯誤を経て徐々に浸透し、ロングセラー商品に成長。今年は「糸ようじの日」まで制定された。(安田奈緒美)

画像 糸ようじ開発の道のりを振り返る小林製薬の担当者たち=大阪市中央区

幻の200本糸ようじ

 開発のきっかけは、30年以上前の新幹線車内での遭遇だった。小林製薬の社員が、糸状のデンタルフロスを使う外国人女性を見かけた。つまようじではなく、糸を使うことに驚いたという。

 「新商品にできるかも」。同社はさっそく、日本人が親しんでいるつまようじに似せたデンタルフロスの開発に乗り出した。完成したのは、一方にナイロン製の糸を張り、一方をつまようじにした「糸ようじ」だった。

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