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» 2017年10月02日 08時31分 公開

中国で“Apple離れ”進む その理由は (1/4)

Appleが中国市場で苦境に。シェアが下落し、“対中戦略”の建て直しに躍起になっている。

[産経新聞]
産経新聞

 スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を抱える米IT大手アップルが苦境に陥っている。直近の中国市場におけるスマートフォンの出荷台数シェアは4位から5位に転落。中国で規制対象のインターネットサイトを閲覧する際に使用されるアプリの一部配信を停止するなど、当局の要請に添った取り組みを次々と打ち出すなど“対中戦略”の建て直しに躍起になっている。9月中旬に発表した新機種「アイフォーン8」などの投入で巻き返しを期すが、中国メディアには「ジョブズは生涯一度も中国に来なかった」といった不満げな反応が目立つほか、中国政府による愛国主義教育の成果かネット上でも「国産スマホを支持する!アップルは二度と買わない」といった“逆風”が吹いている。

上位4社を中国勢が独占

 「小米(シャオミ)がアップルを逆転した」

 8月上旬、米調査会社「IDC」が4〜6月期の中国市場におけるスマホ出荷台数を発表すると、中国ネットメディアも一斉に反応した。アップルの出荷台数が前年同期比7・6%減800万台に落ち込み、1420万台のシャオミ(小米科技)に抜かれた。アップルの市場シェアは7・1%と5位で、4位のシャオミ(12・7%)を下回る結果に。首位はシェア21・0%の華為技術(ファーウェイ)、2位は「OPPO(オッポ)」を展開する広東欧珀移動通信(17・9%)、3位は「vivo(ビボ)」の維沃移動通信(14・4%)と上位4社を中国勢が占めた。中国市場全体は前年同期比0・7%減と振るわない状況だが、中国勢4社はいずれも前年同期比で販売台数を伸ばす躍進ぶりを見せた。それだけに、上位5社で唯一マイナスとなったアップルの低迷が際立つ形となっている。

フリークを生んだアップルブーム

 アップルが中国スマホ市場に参入したのは2009年。中国通信大手、中国聯通と組んでアイフォーン3GSを投入し、中国語で「果粉(グオフェン)」と呼ばれるアップルフリークを生み出すブームを起こした。アイフォーンの新機種発売日には直営店「アップルストア」の前などに長蛇の列ができるのが恒例となった。今でもブランド志向が強い富裕層や中間層の間では依然として人気が高いものの、国産スマホメーカーの成長によりアイフォーンの退潮が指摘される。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、アップルの市場シェアは14年終盤の推計16・5%から約7%にまで落下。3年弱の期間で半減している計算だ。

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