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» 2017年10月05日 07時47分 公開

歩き方で人物特定、一致率9割超 防犯カメラで被疑者追跡や高齢者見守りも (1/3)

防犯カメラの映像は、お年寄りの見守りや防犯などへの活用も期待されている。鍵を握るのは、歩き方で個人を特定する「歩容(ほよう)認証」と呼ばれる技術だ。

[産経新聞]
産経新聞

 駅やコンビニエンスストアなど多くの場所に設置され、すっかり身近になった防犯カメラ。撮影された映像は犯罪の捜査に役立つ一方、お年寄りの見守りや防犯などへの活用も期待されている。鍵を握るのは、歩き方で個人を特定する「歩容(ほよう)認証」と呼ばれる技術だ。最新の研究で9割以上もの精度で特定できるようになり、注目が集まっている。

画像 重心を割り出すため処理した歩行者のカメラ画像(ドイツ・ミュンヘン工科大のデータベースより)

 人の歩き方は似たように見えても千差万別で、腕の振り方や歩幅などにその人の個性が現れる。そこに着目したのが歩容認証だ。指紋や目の虹彩と同じように、特定の個人を識別する有力なツールとして期待されている。

 研究に取り組む大阪市立大の中島重義准教授(情報処理工学)は「できるだけ早く技術的なめどをつけ、2、3年後には実証実験にこぎつけたい」と話す。

 中島氏は現在、複数の防犯カメラで撮影された人物の照合を行うため、歩容認証の考え方に基づいて解析するアルゴリズムの開発を進めている。

 照合のポイントは人間の「重心」だ。体重の中心点のことで、人は歩くときにこの重心を中心に身体のバランスを取っている。その位置は手足の長さや動き、臓器の場所などによって左右され、当然ながら人によって異なっている。

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