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» 2017年10月12日 17時56分 公開

完全自動運転車、カリフォルニア州が規制緩和へ 一般発売はいつ頃に? (1/2)

ドライバーがハンドルに触れることなく完全自動で運転してくれる、高度な自動運転車がカリフォルニア州で走れることになる。

[AP通信]

 一般消費者はまだ自動運転車を購入することはできない。だが自動運転車が市場に投入されるまでの長くて険しい道のりは、着実に短くなりつつある。

 自動運転車の一般発売はまだ先の話だ。企業は自動運転技術を完璧に仕上げてからでなければ、一般ドライバーに販売するわけにはいかない。数年前に始まったハイウェイや一般道での走行テストを、今後さらに重ねていく必要があるということだ。

 そうした中、自動運転試験の受け入れに積極的な米カリフォルニア州車両管理局は10月11日、2018年からの施行に向けて、同州内での自動運転車の扱いをめぐる規制緩和案を正式に発表した。この規制をめぐっては4年以上前に議論が始まり、2015年12月に初めて法案が提出されたが、その後、関連企業の懸念を踏まえて大幅な修正が施され、ようやく今回の発表に至っている。

 現在、他にも幾つかの州で、こうした未来の自動車を自州内で利用できるようにするための取り組みが進められている。

 自動運転車の開発をめぐる最新の状況を以下にまとめる。

安全性は?

 安全性は最も重要なポイントである。セールスポイントという点でも、潜在的な法的責任という点においてもだ。

 従来の自動車メーカーとシリコンバレーのベンチャー企業は、それぞれがさまざまな方法で自動車に運転方法を教えようとしている。だが「飲酒運転もせず、スマホを操作しながらの運転もせず、居眠り運転や予測不能な運転もしない自動運転車は、自動車事故で失われる何千もの命を救うことができる」という点では、各社の意見は一致している。もっとも、既に自動運転技術の方が人間のドライバーよりも信頼できるということであれば、大半の企業が「あと数年先」としている発売時期はもっと早くなっているはずだ。

 一方、これまでにカリフォルニア州だけでも、許可を得た42社の企業が300台近くのプロトタイプ車で既に数十万マイルのテスト走行を実施しているが、明らかに自動運転車に責任があるという衝突事故はほとんど起きていない。

 こうした試験走行では現在、車載コンピュータとセンサーが作動しなくなった場合に備え、トレーニングを受けたドライバーが安全のためにハンドルの前に座っている必要がある。現在、アリゾナ州、ミシガン州、テキサス州などの州も公道での自動運転車のテスト走行を受け入れている。

photo Googleのイベントで展示されたWaymoの自動運転車(AP Photo/Eric Risberg)

 カリフォルニア州当局が今回提案した規制案は、これまでとは異なり、連邦政府の方針に沿った内容となるようだ。連邦政府は、人間が運転する通常の自動車と同様、自動運転車についても、公道を走行できる状態にあるかどうかを企業が自ら評価できるようにする方針だ。こうした連邦政府の方針に対し、消費者保護団体は「これほど大きく飛躍した技術に対しては、外部機関による一般発売前の精査を義務付けるべきだ」と反発を示している。

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