デジタルトランスフォーメーションの革命時代を生き抜くために 国内屈指のクラウドサービスを多くのお客さまへアイレット×KDDI特別対談

国内屈指のアマゾン ウェブ サービス(AWS)導入実績を誇るアイレットは2017年初め、KDDIグループに加わった。両社の強みを融合して、クラウド時代をリードする新しい価値創出を目指す。その方向性について、アイレットの齋藤将平氏とKDDIの藤井彰人氏が語り合った。

» 2017年10月20日 10時00分 公開
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イノベーションが求められる時代 クラウドの役割は一層大きく

photo KDDIの藤井彰人氏とアイレットの齋藤将平氏(左から)

藤井 ICT分野の変化において、重要な動きの1つがクラウドの普及と進化です。デジタルトランスフォーメーションの実現はクラウド抜きには語れませんが、クラウドには当然、ネットワークの役割が欠かせません。

 KDDIは早い時期からクラウド事業を強化してきました。しかし、自社構築のクラウドにはキャリアとしての知見やノウハウから自信を持っていたものの、お客さまからニーズの高いAWSを中心とするパブリッククラウドの導入支援、運用サービスは十分とは言えませんでした。お客さまが業務でクラウドを活用する場合、システム構築だけでなく、運用や保守などの継続的なサポートが不可欠です。KDDIはこの弱点を補うために、アイレットへの出資を選択しました。アイレットはクラウドサービスにおける国内屈指の実績と高い技術力があります。今回、ミッシングピースが埋まったことで、お客さまにご提案できるクラウド活用の選択肢が広がり、ネットワークからクラウドまでより厚みのあるワンストップサービスを提供できるようになりました。

齋藤 当社は2003年に設立したベンチャー企業です。システム開発とサーバ運用、保守代行をワンストップサービスとして提供できることを大きな強みとし、2009年ごろからは特にAWS上でのインフラ構築・運用に注力してきました。AWSのパートナー企業は世界で約2万社に達しますが、最上位のプレミアコンサルティングパートナーは全世界で55社。国内で7社のうち1社が当社です。

藤井 非常に早い時期から、一気にクラウドに向けてアクセルを踏んだということですね。

齋藤 お客さまの海外プロジェクトをサポートした経験から、AWSをはじめクラウドの威力を実感しました。サーバをすぐに調達して、迅速にサービスを立ち上げることができます。初期コストを大幅に抑えることができ、使った分だけ支払うという従量課金も魅力的です。やがて、日本でもクラウドが存在感を高めると確信しました。

藤井 多くの企業がイノベーションを追求する中、試行錯誤のプロセスは避けて通れません。いわば、正解が分からない時代です。どの程度使われるか分からないサービスのために、何台もハードウエアを購入してシステムを構築するというやり方は現実的ではありません。クラウドなら成功すればインフラの柔軟な増強ができ、仮に失敗すればサービスの利用を止めるだけ。小さく始めて大きく育てたいというビジネスニーズに対して、最適な環境を提供することができます。

齋藤 典型的な例はゲーム業界ですね。ゲームのリリースにあわせて数百台のサーバを用意したとしても、1週間後には10台に減らさなければならないことがあります。逆に、大ヒットした翌週に数千、数万台のサーバが必要になる場合もあります。こうしたニーズに柔軟に対応できるのが、クラウドの大きなメリットです。

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藤井 IoTの分野でも、クラウドの役割は重要です。センサーから集めた大量データは、クラウドで蓄積・分析されることになるでしょう。

齋藤 クラウド側でもIoTを意識したサービスが拡充しつつあります。アイレットとしても、IoTは重点分野と考えています。

藤井 刻々と増大するIoTデータをクラウド側で受け止め、お客さまに安定的なサービスを、スピード感をもって提供し続けるためには高品質のマネージドサービスが欠かせません。

齋藤 急成長が見込まれるIoT分野においても、私たちの技術やノウハウを活かしてお客さまをサポートしていきたいですね。

クラウドの普及がもたらしたガバナンス問題を解決する

藤井 企業のクラウドシフトは大きな流れですが、すべてのシステムがクラウドに移行するわけではありません。特に基幹システムを、自社の環境で運用したい企業は多いと思います。そこでKDDIは、パブリッククラウドとプライベートクラウド、あるいは従来のオンプレミス環境を含めて、ハイブリッドなクラウド環境をニーズに合わせて提供しています。お客さまのニーズに応えるハイブリッドクラウドのサービス強化を推進する上でも、アイレットには大いに期待しています。

齋藤 当社はオンラインショッピングなどの消費者向けECサイトをはじめ企業の基幹システムなど幅広い領域でコンサルティング、設計、開発、運用サービスを提供しています。その経験とノウハウをKDDIの強みと融合することで、お客さまにより大きな価値を提供したいです。

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藤井 アイレットは国内トップクラスのAWS導入実績を持っています。AWSを導入した企業が陥りがちな失敗パターンがあれば、教えてください。

齋藤 AWSは簡単に始めることができますが、AWS内の多様なサービスを使いこなすのは容易ではありません。十分な知識がないままAWS上にシステムを構築してしまった結果、再構築が必要になるケースもあります。また、年間100〜200の新機能がリリースされるため、私たちも日々研鑽を重ねています。

藤井 使い始めるのは簡単でも、適切に使い続けることは簡単ではないということでしょうか。

齋藤 そうですね。例えば急激に負荷が上がったときの適切かつタイムリーな対処の方法やAWS特有の設定がわからない、という話はよく耳にします。そんなときでも気軽にご相談いただけたら、最適な構成に組み直したりするなどして、お客さまの課題解決に協力しています。

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藤井 いまや、クラウドを使わない企業はほとんどないですが、企業内の様々な部門がクラウドを導入したことにより、ガバナンス上の課題が指摘されています。

齋藤 特に大企業では大きな課題だと考えています。CIOやIT部門からは見えないところで、いくつものクラウドが動いています。そこで懸念されるのは、それぞれのセキュリティレベルが異なっていること。全社的なポリシーが徹底できず、システムによって凸凹のある状態が生まれています。

藤井 セキュリティレベルの低いところから脅威の侵入を許すと、大変な事態を招きかねません。

齋藤 解決策としては、企業内で使われている複数のクラウドサービスをまとめ、1つのマネージドサービスを適用するのが合理的です。アイレットは、そうしたお客さまの事業基盤強化に貢献したいと考えています。これまで、大規模な案件に対応するには限界がありましたが、KDDIとの連携でその限界を突破することができます。

藤井 両社の得意分野を組み合わせることで、これまで以上の価値をお客さまに提供することができる。今後、次々に新しいサービスを開拓していきたいですね。

 KDDIは、10月2日に「cloudpack with KDDI」の提供を開始しました。AWS利用料金が3%割引になる独自サービスと24時間365日の運用保守サービスに加えて、KDDIが提供するセキュアなシングルサインオンサービス「KDDI Business ID」などをセットにしたサービスです。AWS利用の際に検討ください。

※この記事は「KDDI株式会社 定期刊行誌 be CONNECTED. Vol.1」から転載したものです

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